2003年8月3日(日)

 日帰りにせず近場のホテルに泊まったのは、もちろん体力を温存するためだが、思ったほど熟睡できず、疲れもとれない。会場へ向かう道すがら、ファミレスで朝食をとるが、どうも気力がわかない。なんでこんなに萎えるかなぁ。
 12時前に着き、まずは小さいインドア・ステージでアジアン・カンフー・ジェネレイション、大きいインドア・ステージでザ・ラプチャー、スタジアムに行ってブロンディ。もう60歳近いデボラ・ハリーはウバ桜というよりは妖怪変化に近い。演奏も、ディーヴォとちがい中途半端にイマ風にしようとしているぶん、かえって古くささが目立ってしまった感じ。しかし夏の日差しが照りつけるスタジアムは意外に快適で、そよと流れる風も心地よい。薄暗いインドア・ステージの百倍は気持ちがいい。なのですぐ移動する予定を変更し、見る気のなかったグッド・シャーロットを(というよりは、グラウンドを埋め尽くしてノリノリの観客の様子を)少し見たあと、マーズ・ヴォルタへ。これは期待通りかなりテンション高い演奏で、満足。しかしそのあとはどうもやる気がおきず、ビールをゆるゆると飲みながらウダウダと過ごす。
 直前まで迷いに迷ったが、やはりレア度を考え、最後はインドア・ステージでドアーズへ。ぼくの一番好きなバンドはむかしもいまも変わらずドアーズで、ドラムとヴォーカルはいないものの正真正銘のオリジナル・メンバーがふたりもいるんだから、これは注目せざるをえない。鳥井賀句さん、今井智子さん、佐藤英輔さん、行川和彦さん、岡村詩野さんと、業界のお歴々も続々集結。客の入りはよくないが、なんだか濃い空間であった。演奏ですか? まあなんというか……アメリカやイギリスの場末のクラブいくとよくやってる「トリビュート・バンド」だね、ありゃ。イアン・アストバリーは髪型やアクション、歌い方や声までジム・モリスンに似せようと必死だったが、それがかえってニセモノ臭さを助長するというか。ほんとにただのトリビュート・バンドなら余興と済ませることもできるが、オリジナル・メンバーがふたりもいるんじゃ、シャレにならんしなぁ。まあ演奏はちゃんとしてたし、テンションも高かったと思うが、最後までどうも釈然としない感じ。むかしを再現するつもりなら、ベースは入れちゃいかんし(スティーヴ・ウインウッドを見習え、レイ・マンザレクよ)、だいたいなんでオルガンをシンセで代用するわけ? なんでもあとで聞いた話ではウラでやっていたレディオヘッドは鳥肌立つぐらい良かったそうで、少し後悔。でもま、また見る機会もあるでしょう。

 ……てな感じで宴は終了。クルマの運転があるので深酒は禁物だし、どうも最後まで高揚しない2日間だった。お疲れさまでした。写真はこちら