2003年8月15日〜16日(金〜土)

 空路でひとり札幌へ。ライジング・サン・ロック・フェスティヴァル(エゾロック)。確か今年で4回目のフェス。1回目と2回目は参加して去年はレック×灰野敬二×PILLというライヴを法政の学館で見るため断念したので、2年ぶり。そのレックは当初、今回のエゾの中村達也セッションに参加するという話もあって大期待だったが、結局それはなし。達也×レック×山下洋輔のセッション、見たかったけどね。いい加減人前に出てきてくださいよ、レックさん。

 びっくりするぐらい会場が広くなっていて、1,2回目の3倍ぐらいだったんじゃないか。平地だから移動はラクだが、移動自体がエンタテイメントになってるフジ・ロックと比べると、やや精神的な疲労感あり。まぁサマソニほどではないけど。夕方4時ぐらいに着き、金曜日は夜中の2時まで。翌土曜日は3時ぐらいに着いて、翌日5時過ぎの終わりまで。

 初日は、久々に見たケン・イシイのDJがシャープでかっこよかったのと、ミッシェルのウエノの別バンド、レディオ・キャロラインが予想以上の健闘だったのが印象に残ったが、やはり達也×山下洋輔のセッションが、他とは一線を画するピンとした空気が張り詰めていて良かった(残念ながら、ほかのミュージシャンが入ると緊張感が薄れた感は否めず)。しかしこの日のベストはファンタスティック・プラスティック・マシーンこと田中知之のDJ。とにかくすごいエンタテインメント! 場所柄を考えてかロッキンな選曲だったけど、たぶんどんなとこで回しても、等しく客を楽しませることができるはず。プロのDJのすごみを思い知らされた感じ。途中、「ボーン・スリッピー」をバックにキシダン(漢字がメンドくさい)が踊るというベタなアトラクションも。終演後は札幌市内のバーで元ブランキー組と、ロックンロール・ジプシーズ組と飲み直し。下山淳と10数年ぶりに会っていろいろ話をする。下山氏、ずいぶん丸くなった気が。

 2日目。ノブユキさんに勧められた沖縄の女子3人組ブリーチを見てぶっ飛ぶ。初期レッチリがハードコアをやってるような……というと、見たくなるでしょ? しかもやってるのは可愛い女の子3人だ。石井恵梨子によれば2〜3年前はヘタクソでどうしようもなかったそうだが、男子、いや女子は三日会わざれば刮目して見よ、ということですね。思わず会場即売のCDを買ってしまいました。これが今日のベストかと思っていたら、LOOPA NIGHTのピエール瀧に驚愕。いや、別にDJやるわけじゃなく、ときどきステージの前に出てきて、踊ったり脱いだりMCで客を煽ったりするだけなんだけど、これがすごすぎ! まさに究極のエンタテイナー&アジテイター。いや、恐れ入りました。なんでも去年は最初出てきてあとは酔いつぶれて使い物にならなかったそうだが、今年は奥さんの監視下、しっかり自己の役割を果たしていたようだ。電気グルーヴのライヴでは、ごく当たり前のものとして瀧のパフォーマンスを受け取っていたけど、こうやってソロで接すると改めてすごさがわかる。もう一生ついていきますという気分になった。今年のベスト・パフォーマーは瀧で決定。いや最高。
 最後はギターウルフの毎度おなじみなパフォーマンスで幕。仕事でなかったので、なんだか飲んでばっかりだったけど、楽しかった。瀧が言っていたけど、フジロックはある種の緊張感があるけど、エゾロックは緊張感が全然なくて、実にのんびりしている。フェスなんだから、あんまり張り詰めるよりこの方がいいよね。

 さて、恒例の写真ですが、今年は会場でほとんど知人に会わなかったので、あまり撮っていない。どうしても公開してくれとご本人たちの強い希望のあったこれだけ、お見せしましょう。

 忘れてた。2日目の深夜に出演したくるりの岸田に久々に会って話をしたら、20日のライヴに誘われて、つい行くって言っちゃったんだけど、よくよく考えてみたらその日はライター講座の日なので、行けないのだった。申し訳ない。またの機会に。