2003年7月13日(日)

 クラムボン@日比谷野外音楽堂。移籍も決定、音楽的にも近年充実一途の彼ららしく、密度の濃い内容だった。ステージ・セットも照明も異様なまでに簡素で、メンバー3人の生身の肉体のもたらすヴァイブレーションを飾らず見せていこうという意図は明白。演奏の充実や曲の良さに自信がなければできないことだが、だがそんな気負った堅苦しさはなく、すべてが自然で美しい。野音という場所にこれほど柔らかく溶け込んだライヴは、そうそうない。たっぷり3時間、彼らのさまざまな側面を見せていたが、個人的に興味深かったのはやはり中盤部の音響的なパート。場内の照明を全部落として真っ暗ななか、美しく深みのある音が鳴り響く光景は素晴らしい体験だった。媒体関係者用に特別に配られたデモCD-Rが、またよかったのだが、ただ、いちファンとしては、席が後ろすぎて我が愛しの原田郁子タンのお顔がまったくおがめなかったことがとーーーーっても残念で、そのぶん春に見たAXのライヴのほうがほんの少し満足度は高かったろうか(冗談、でもない)。それにしても雨の中、3時間ほぼ立ちっぱなしは腰痛持ちのおっさんにはなかなかハードだった。