2003年6月4日(水)

 中目黒の所属事務所で、コーネリアス小山田圭吾の取材。6月25日発売の『CM2』7月23日発売の『PM』『5.1』について。『CM2』は99年〜02年の間にコーネリアスがおこなったリミックス集で、ブラー、ベック、スティングから電気グルーヴまで全13曲。『PM』は『POINT』の音素材をネット上で提供し、一般ユーザーに自由にリミックス(というか、リ・プロダクション)させたものを集めたアルバム。『5.1』は『POINT』のクリップ集で、5.1 チャンネル・ミックスされたDVDだ。『CM2』はワーナー移籍第一弾ということになるが、別に米ワーナー契約の布石とかではないようである。事務所上にあるスタジオで聴かせてもらった『5.1』のサラウンド・ミックスの音の良さに感服した。映像も共通しているので、昨年のライヴの感動が蘇ります、マジで。

 小山田に取材するのは昨年のツアー前のゲネプロ時に少し話を訊いて以来。相変わらず温厚でにこやかで「いい奴」だった。フリッパーズ時代からそうだけど、なんというか、アーティストらしいエキセントリックなアクの強さのようなものが、いい意味で、ない人なのだ。『ファンタズマ』がむこうで出たとき、ある種の狂気性を指摘するようなレビューが多かったようだが、ぼくが狂気性というよりは無邪気な遊び心を感じてしまうのは、そういう本人の人となりを知っているからかもしれない。それが音楽鑑賞/評論上でプラスなのかマイナスなのか、よくわからないけど……。

 小山田、レコード会社の担当ディレクター、今日の撮影カメラマンのOさん、そしてぼくと、歩いて20分以内ぐらいに住む「ご近所」ということもあって、取材終了後はもっぱら地元民同士の雑談に。どこの居酒屋がうまい、とかね。ほかにも石野卓球やピエール瀧なども近くに住んでいるので、やたら音楽関係者(それもかなり偏った)が住んでいる地域なのだ。なんでも近々小山田は引っ越しを予定しているようで、ますますぼくの自宅に接近して、徒歩5分ぐらいで行き来できるような場所に住むことになるらしい。お子さんづれの小山田夫妻が近所のスーパーで買い物しているとこにでも出くわしそうだ。