2003年6月25日(水)〜29日(日)

 今年初めての海外出張は、ディヴィッド・ボウイ取材@ニューヨーク。9月に出る新作『Reality』について。去年に続いて2年連続の取材である。超大物のわりに発売タームが短いのはアーティストとしてのノッた状態を示していると言えそうだが、そもそも曲を作ったら間髪を入れずすぐに出したいんだそうで、1枚のレコードをできるだけ長いこと売り続けたい昨今のレコード会社の方針とは合わないらしい。『ロウ』と『ヒーローズ』を同じ年に出したような70年代の制作ペースが、性にあっているということのようだ。つまりプリンスに近いタイプと言えそうで、今のレコード会社(ソニー)は、好きに出させてくれるので気に入っていると言っていた。
 昨年もそうだったが、実ににこやかで温厚な受け答え。ウィットに富んだ問答で、仕事を離れて楽しめた。若いころはそれなりに尖っていたのだろうが、トシをとって丸くなったということはあるのかもしれない。取材の2日前のリスニング・セッションで初めて音を聴くという悪条件で、事前の準備が不足気味だったのが惜しまれるが、これはみな同じだから仕方ない。それでも用意してきた質問の1/3ぐらいしか訊けず。残りは来年に予定されているらしい来日時に、と願いしておいたが、はたして? あ、新作は前作同様トニー・ヴィスコンティのプロデュース。メンバーは昨年のツアー・メンバーが中心。出来はここ最近のボウイとしてはかなりテンションをあげてきていて、聴きごたえ十分です。ジョージ・ハリスンとジョナサン・リッチマンのカヴァーあり。
 金曜の午後に取材は終わり、夜は同行したクロスビート大谷編集長と、ヤンキー・スタジアムでヤンキースvsメッツの「サブウェイ・シリーズ」を観戦。球場は超満員、内野3階席から見た松井と新庄は米粒みたいだったが、楽しみました。それぞれ2本づつヒットを打っていたが、翌日の変則ダブルヘッダーでは松井の満塁ホームランも出たようで、もう少し長くいられればねぇ。ちなみに同じ日に再結成ワイヤーのライヴなんてのもあったが、残念ながら断念。ニュー・ウエイヴ本監修者失格ですね。すいません。