2003年4月4日(金)

 "bug"UK NEW WAVE SPECIAL@Bullet's。今週は下準備に時間のかかる取材が2本あり、ライター講座の新規開講のレジュメ作り、さらにこのbugの準備もあってかなりバタバタ。各方面への告知やお店との折衝、下準備などもあり、選曲の時間も満足にとれないありさまで、あわただしく落ち着かない日々だった。
 だからこのイベントでは思いきり楽しみたいという思いが強かったのだが、いや、ほんとうに素晴らしい時間を過ごせた。来ていただいた方々すべてに心からの感謝を。

 会場入りした時点ではまだ雨は降っていなかったのだが、結局天気は崩れて10時ごろにはかなり強い雨。客足が心配されたのだが、にもかかわらずほんとうにたくさんの人たちが来てくれた。ふだんのbugに来てくれている友人たち、ライター講座受講生関係の友人たち、しばらく顔を見ていなかった古い友人たち(とくにミニコミ時代のNEWSWAVEのスタッフ)、仕事関係の大事な友人たち(特にいい感じのハイテンションで酔っぱらってアゲてくれたソニーO嬢と、むかしのNEWSWAVE読者の本領発揮で遅くまで残って盛り上がってくれたエピックO嬢には心底大感謝。今度お礼しますよ)、森岡賢ファンの方々(とくにファンサイト『森賢ジャンキー同盟』周辺のみなさん)、単行本『UK NEW WAVE』執筆者のみなさん、宙也くん@LOOOPUS/DE-LUX、松田くん@レンチ、ハヤシ君@ポリシックス、そして初めてお会いする方々。みんなほんとうにありがとう。せっかく雨の中来ていただいたのに、あまりお相手もできずすいませんでした。会場では見知らぬいろんな人に声をかけられたが、ミニコミ時代の読者の人が話しかけてくれたのはほんとうにうれしかった。

 ゲストDJのプレイも最高だった。豊富な知識に裏打ちされたこだわりの選曲でうならせてくれた佐藤さん、松山さん、久保田さん、大ネタ連発で盛り上げてくれた森岡さん、油納さん、こだわりと娯楽を両立させたベテランの味の石川さん、ほんとうにありがとうございました。途中まではおとなしかったが、日が変わるあたりから徐々にお客さんもヒートアップ、いい感じで盛り上がった。

 ぼくはといえば、今日はおもてなしに徹して大ネタ・オンリー。自分でもどうかと思うぐらいベタな選曲だったが、名曲・名演だから大ネタなんだと改めて認識。いやー、自分でかけていて鳥肌たちそうになった瞬間が何度も。あんなに大きな音でニュー・ウエイヴを聴いたのは久しぶりだったが、お客さんが大喜びで盛り上がってくれたのはなにより嬉しかった。最後はレコードの針をすべらせてしまう失態で、実に無様な終わり方をしてしまったが、それでも気にせず暖かい声をかけてくれた優しいお客さんに感謝。

 10年以上前、ミニコミ時代のNEWSWAVEをやっていたころ、今はなき下北沢のZOOというクラブで、NEWSWAVE NIGHTというイベントを月一回催していたことがある(そのときのレギュラーDJのひとりが、いまをときめく世界のハウスDJ、EMMA君)。結局ぼくのほうから申し出てやめてしまったのだが、その理由が、ややマンネリ気味でモチベーションが維持できなくなったことと、若い客に媚びているような自分がいやになったからだった。でも今日はお客さんの喜ぶようなものを、という気持ちに素直になれたのである。

 お客さんがたくさん集まってくれただけではない。ゲストDJの方々も含めみんなが楽しんでくれた様子がひしひしと感じられたのが、とにかくうれしかったのだ。裏方とバックアップに徹してくれたスタッフにも感謝。

 もちろん反省点もある。なるべくたくさんの人たちに来てもらいたかったので終電考慮で森岡さんの出番を早くしたのだが、やはり深い時間帯のほうが良かったかな、とか、フロアが全面カーペット敷きなのはまったりして良いが、一度座り込んでしまうと腰が重くなってしまい、踊り出すまで時間がかかるので、ふつうのフロアのお店のほうが良かったかも、とか。でもまぁ、今日はよいとしよう。またニュー・ウエイヴのイベントをやるかどうかわからないし、今後のbugの日程も決まっていませんが、ひとまず今日来ていただいた方々と、末永いおつきあいになることを願っています。今回はこられなかったみなさんも、次はぜひ。なおセットリスト等は公式サイトに後日掲載されます。掲示板もあるので、感想や今後の企画の希望などをバンバン書き込んでください。

 それから感謝ついでに。先日上梓した『Disc Guide Series UK NEW WAVE』(シンコーミュージック)、おかげさまで重版が決定しました。お買いあげいただいたみなさま、そして執筆者の方々には、感謝の言葉もない。発売わずか2週間後の重版決定は、この種のディスク・ガイドとしては異例なほどの出足の速さで、渋谷や新宿のタワー・レコードでは品切れが続き、書店などでは入手困難な状態らしい。もちろんマニアックな本だから初版部数などたかが知れているが、それでも監修者も版元も驚くほどのこの反響。やっぱりニュー・ウエイヴはキテルのか。若い人たちがびっくりするほどニュー・ウエイヴのことを知らないという話も出たが、これはマンチェ/アシッド・ハウス期にニュー・ウエイヴ的なものが一旦全否定されてしまったので、そこで流れが断ち切られてしまったからだろう。その是非はともかく、だからこそいまになって若い世代がニュー・ウエイヴに関心を寄せているのも、わかる気がする。ともあれ、来週には重版分の入稿を終えねばならない。いまバグ出し(誤植、ジャケ違いなど)の最中。すでに何人かのマニアの友人から「あれはUKオリジナル・アナログのジャケではない」等のご指摘をいただいているが、もしお気づきの点などありましたら、newswave@yahoo.co.jpまで、どんどんお寄せください。もちろんお読みになっての感想などもお願いします。