2003年4月26日(土)

 ようやく見てきましたよ、『24アワー・パーティー・ピープル』。いまごろ遅すぎるって? はい、その通りです。すいません(以下ネタバレありね)。

 半ドキュメンタリー・タッチなカッコつけた作り方や、劇中でいやみな警句を吐き続けるトム・ウィルソンの描き方など好き嫌いが分かれるだろうし、スミスやストーン・ローゼズなどファクトリーと直接関わりのないマンチェスターの重要アーティストが全然出てこないなど、個人的にはもう少し別のやり方もあったとは思うが、これはもう、パンク/ニュー・ウエイヴに人生を変えられた人間には、たまらなく切なくてワクワクさせられる映画だった。とくに、たった42人しかいなかったという76年のセックス・ピストルズのマンチェスターでのギグに始まり、ファクトリーの設立、そしてイアン・カーティスの死に至る前半部は、もう泣けて泣けて仕方なかった。アントン・コービンの「Atomosphere」をあそこで使うなんて、反則だよ反則。ファクトリー倒産→買収によるインディペンデント精神の破産までをきっちりと描いた構成も誠実だったと思う。ピーター・ザヴィルのエピソードなど、笑える小ネタも満載。頻出する固有名詞や、ファクトリーやマンチェスターの音楽シーンにある程度明るくないと全然ピンとこない映画だとは思うが、この日記読んでる人なら、やはり必見です。はやくDVD出ないかなぁ(イギリスではもう出てるけど、なかなか充実の内容のようで大期待)。
 登場するのは全部実在する人物ばかりだと思うが、揃いも揃ってどうしようもないロクでなしばかりなのは笑える。ショーン・ライダーなんてほとんど禁治産者だよ。でもヘンに美化することなくそうしたダメなとこまで描いたマイケル・ウィンターボトム、とりあえずは褒めておこう。

 で、最後に。ワーナーさん、はやくドゥルッティ・コラムを再発してください(笑)。