2003年11月3日(月)

 ダイエー小久保の無償トレードの件。さすがに読売系以外のメディアは一様に批判的で、ファンはもちろん監督・選手など現場からの反発もすさまじいようだ。ダイエー内で小久保放出論が高まり、トレード先に読売が候補にあがっているという話は、確か一ヶ月前ぐらいの日刊ゲンダイに載っていたけど、実現するとしても当然交換要員がいると考えるのが自然だから、無償トレードとはさすがに驚いた。誰もが不可解に思う今回の裏事情については、サンスポの記事がもっとも突っ込んでいる。つまり、中内体制維持を後押ししてくれたナベツネへの人身御供というわけである。そして(さすがにここには書かれていないが)、おそらくは無償トレードではなく、かなりの額の裏金が動いたのではないか。ダイエー球団としては人件費を抑える目的だから交換トレードという選択肢はないし、さらに表向きは金銭ではなく無償トレードにすることでケガをした厄介者の主力選手を金で売るイメージがつくことを避けたかったんだろうけど、かえってこれだけ内外の世論の反発を食らうことを予想できなかったのはバカというしかない。結局トクをしたのは金権イメージが強まることなく戦力強化に成功した読売だけというわけだ。
 いまだに誤解している人がいるようなのでここではっきりしておくが、4年前に王監督で初優勝した時点でぼくのダイエー熱は完全に冷めている。確かに南海時代からずっとホークスを応援していたけど、いまとなってはファンでもなんでもない(パ・リーグでは日ハムを応援中。セ・リーグは阪神を応援していたが野村監督が辞め、さらに星野も辞めたことで完全に関心を失った。来期面白そうなのは落合が監督になった中日と、若手が育っている横浜)。だから今回の事件に対しても野次馬的興味しかないんだけど、これでダイエー球団は井口のポスティングによるメジャー移籍の希望を無視できなくなり、さらに村松もFA移籍、余剰戦力になっている田之上や星野あたりも放出されるだろうから、完全に今年の日本一球団は崩壊だ。いっぽう読売は近鉄ローズを奪取、余剰人員となった清水や江藤を交換要員にして小林などパの主力中継ぎ・抑え投手を獲得する。たぶん西武松井は大リーグにいくだろうけど、それにしたってものすごい巨大戦力であり、堀内がよほどのヘマをしない限り来期はぶっちぎりの優勝だろう(いつか書いた通り阪神は主力がみな高齢なので、伊良部・下柳・藪などのFA流出がなくても来年は今年よりもかなり戦力ダウンとみる)。たとえば、こんな打線だ。
二 仁志
遊 二岡
中 高橋由
右 ペタジーニ
左 ローズ
一 清原
三 小久保
捕 阿部
 すごいね、これ。
以前ほど読売の金権・強権野球が問題視されないのは、みんなが慣れてしまったからだろう。もちろんこんなことでいいはずがないが、ナベツネが死なない限り、この流れは続く。正直、かなり冷めてます、個人的には。新庄や松井が日ハムを選んでくれたら、少しは面白くなるんだけど。
 それにしても今回の件に関するダイエー選手の反応。松中の怒りのコメントと、将来の幹部候補の座を小久保と争っていて、結果、目の上のタンコブがいなくなった城島のコメントの温度差が面白かった。