2002年9月7日(土)

 よみうりランドEASTでTrue People's Celebration。いわゆるジャム・バンド系のイベントだが、なかなか興味深いメンツが集まった。前日は大雨。大雨の翌日は快晴になることが多いが、この日は終始はっきりしない雲天で、滅入るような天気。
 遊園地の中のオープン・エア・ステージは、すり鉢状になっていて見やすく、動員も少な目でまったり。フルに入ると8千人キャパだそうで、見た目その半分入っているかどうか。主催者としてはもう少し入って欲しいところだろうが、見る側としてはこれぐらいでちょうどいい感じ。これで快晴なら言うことないんだけど。
 着いたときにはリトル・テンポがやっていたが、ちょっとロックっぽくなったかなぁ。DJをはさんでV∞REDOMS。例によいって4人向かい合い、山塚がコンダクターとして指示を出して進行するが、こないだのフジ・ロック時とは比較にならないぐらい素晴らしいステージだった。フジロック時より、全体の構成や盛り上がりなどを考えてより緻密にコンポジットされているようにも思えたが、といって全体の立て付けなどそれほど決定的に異なるとも思えず、なぜこれほど出来がちがうのか、正直なところよくわからなかった。やっぱりアーティストの精神的なコンディションなんだろうか。山塚自身ものっていたようで、まるでキース・エマースンよろしくサンプラーだか発信機だかを振り回して踊りまくるシーンも。
 続くは山本精一と勝井祐二によるインプロヴァイゼーション・ユニット。山本と勝井が共演するぐらいならROVOで出ればいいじゃん、いやそれ以前に山塚やヨシミちゃんが出てるんだからBOREDOMSでいいじゃん! とも思うが、まぁいろいろあるんだろう。その山本・勝井ユニットはリズムのないエレクトロニカ・アンビエントなものだったが、このころになると、じゃんじゃん飲んでいたビールの酔いがまわり、前日ほとんど寝ていなかったせいもあって、しばし睡魔に襲われる。なんとかその場は持ちこたえたが次のブラック・フレイムズ(a.k.a.クリッターズ・バギン)でいよいよ我慢できなくなり、眠気覚ましに同行者に誘われるまま、よみうりランド内のジェット・コースターに乗りに行く。
 遊園地内に客はまばら。首都圏の遊園地事情はディズニー関係の一人勝ちだそうだが、天候の関係もあるにせよ、せっかくの土曜日にこの入りじゃ寂しい。おかげでジェットコースターは待たずにあっさりと乗れるが、ひとり900円という乗り物料金は高すぎ。その割に時間は短いしなぁ。まぁこんな機会でもないとジェットコースターなんて乗ることもないので、いい経験にはなりました。
 アシカ・ショウを見ようと思ったが時間があわず断念。帰ってきたらまだブラック・フレイムズがやっていて、しばらくしてこだま和文。ボヤキとも愚痴ともつかないようなMCが面白い……と、酔っぱらっていてこんなくだらない感想しかなくてすいません。次はいよいよサン・ラ・アーケストラ。むこうで見た人によればフル・メンバーは20人ぐらいいるそうだが、この日は10人に満たず。内容のほうも、御大を欠いて名前だけ残ったアーケストラは、ところどころ面白く思うところはあったものの、デューク・エリントン・タイプのビッグ・バンド・ジャズに毛の生えたようなもので、聴いているうち飽きてくる。おまけにこれがフジ・ロック時のジョージ・クリントンばりに、延々とやり続けて終わらない。まさに傍若無人。誰も猫の首に鈴をつけれらずもはや完全に野放し状態で、始まったときにすでに30分押しだったのに、そこからさらに遅れること30分。仕切も何もあったもんじゃない。しかし最後はチンドンよろしく場内を練り歩いて、いささかダレ気味だった会場も一気に盛り上がってようやく終わり。
 会場の使用時間の関係もあったのだろう。次のフアナ・モリナ、カブサッキ、アレハンドロ・フラノブは相当にマキの指示が出ていたようで、アッという間に終わってしまう。アルゼンチンの音響派というふれこみだが、初期のトレイシー・ソーンとかマリーン・ガールズとか、80年代前半のチェリー・レッド・レーベルを思わせる新鮮なアコースティック・ポップで、なかなか良かっただけに残念。最後は山本・勝井が参加してのセッションも。
 最後はメデスキ・マーティン&ウッド。悪くなかったが、サン・ラーで良くも悪くもお腹いっぱいになってしまったせいもあって、個人的にはいまひとつノリきれないまま終わる。主催者は、サン・ラーをトリにすればよかったと後悔しているだろう。

 ということで、夏の週末イベント7週連続参加も、これにて終了。帰りはなぜか新宿の食べ放題しゃぶしゃぶ屋で、肉三昧。ついつい貧乏性が出て黙々と食べまくっていたら、食い過ぎで気持ちが悪くなってくる。いい歳をして、やることはまったく中学生並みである。席上、最近すっかり見なくなった大食い番組の選手たちはどうなったのか、という話となる。大食いが過ぎて胃が拡張しまくって、エンゲル係数が上がりすぎて困窮したり、栄養過多で糖尿病になったり。けっこう後遺症に悩んでいる人も多そうだ。
 食べ終わり、同行者を送って帰宅したら11時半。たまっている仕事でもやろうかかと思ったが、眠気に耐えきれずはやめに就寝。True People's Celebrationは日曜日もあるが、さすがに2日連続参加する元気はなく、これにて今年の夏は終わり。お疲れさまでした。

 しかし、実は週末イベントはこれで終わりじゃありません。2ヶ月ぶりの「bug」が来週金曜日(13日)に開催されます。場所は例によって渋谷o.p.t.。渋谷東急本店から、オン・エアやクラブ・エイジアやWOMBへ向かう道を入ってすぐの右側のビルの3F。夜9時から朝までやってます。入場無料。お誘いあわせのうえ、ぜひどうぞ。