2002年8月3日(土)

 メタモルフォーゼ@日本ランドHOWゆうえんち。昨年からおこなわれているテクノのレイヴで、ぼくはこれが初の参加である。会場はかって「レインボウ2000」という素晴らしいレイヴがおこなわれた遊園地だ。あのときのアンダーワールドは、ほんとにほんとに良かったなぁ……という感慨に浸りつつ、友だちふたりとテントを積んで出発。会場に着いたのは5時過ぎぐらいだったが、テントを組むのに1時間以上かかってしまった。
 会場は先週のフジを思えば、ずいぶんこじんまりとしている。ステージは2つあるが、広い方のステージで、フジのホワイト・ステージより二周り小さいぐらい。小さい方のステージ(LUNER AREA)がダンス中心、広い方(SOLAR AREA)がエレクトロニカ系中心のラインナップである。昨年の状況は知らないから客の入りがどうなのかはっきりしたことは言えないが、いずれにしろ全体にまったり、ゆったりした感じ。トイレも売店もほとんど並ばないし、キャンプ・サイトやステージ間の移動はスムーズそのもの。イベントの性格がまったくちがうから比較はできないけど、今年のフジの混みっぷりとは対照的だった。
 イベントのまったり感は来場者にもあらわれていて、丸一昼夜いて出会った知り合いはわずか4人だけ。メジャー契約のある出演アーティストがほとんどいないからレコード会社の人間がいない、だからメディア関係の人間もこない。つまり仕事モードで来ている業界人がほとんどおらず、ほんとにテクノやエレクトロニカが好きな人だけが集まった、実にすがすがしいイベントだったのである。まぁぼくの知らないテクノ関係の業界人はいっぱい来ていたのかもしれないけど、いずれにしろほかのフェスティヴァルとは一線を画した雰囲気は、確かにあった。すごく居心地がいい。
 さて肝心の音楽だけど、のっけから面白かったのがHIFANA。ヒップホップ・ベースのブレイクビーツだが、ユーモアと個性がある。まだレコードは出していないらしいが、これは要注目。DJ KLOCK,NUMBもいい。とくにNUMBはレコードよりヴィヴィッドで生命力があった。カラフトは久しぶりに見たけど、あの場ではちょっと落としすぎに感じた。前半のクライマックスは、なんといってもDJ TASAKA。アゲアゲのプレイにはとことん乗せられた。しかし、クライマックス近く、ヤズーの「Don't Go」のイントロだけを延々とループして他の曲と重ねるというワザを披露していたが、ありゃ欲求不満になるよ(笑)。「おおっ、ヤズーだ、ヴィンス・クラークだ、さすがタサカ!」と喜んだらイントロだけなんだもんなぁ。次はきっちりフル・コーラスお願いします>タサカ君。
 そして午前1時過ぎからのMAYURI〜スティーヴ・ストール〜グリーン・ヴェルヴェットの3連発で、完全燃焼。バカみたいにアゲてアゲてアゲまくるスティーヴ・ストール、完全に挙動不審の変態・カジミア君、いずれも最高でした。
 そのあとはどっと疲れが出て、テントで爆睡。DJシャッフルマスターもダブ・スクワッドもファンク・ド・ヴォイドも見逃した。同行者はずっと踊りまくっていたらしいから、このあたりにトシを感じたりして。テントで寝ていると、LUNER AREAで鳴らされるキックの「ドッドッドッドッ」という四つ打ちがまるで子守歌のように聴こえる。明け方になってようやく起き出して、アミール・カーンのハード・ミニマルを横目に見ながらSOLAR AREAに向かい、チャリチャリ(後半だけ)、ティキマン、クライストをぼんやりと見る。どれも悪くなかったが、あたりが明るくなって完全に「宴のあと」の倦怠感が漂う中では、ただのBGMにしか聞こえないのが残念だった。
 クライストの途中でテントに戻り、帰り支度をして会場をあとにする。事情が許せば、もう一昼夜ぐらい踊ってても良かった。いや、ほんと楽しかったです。会場にゴミが目立ったのが残念だったけど、これはフジのクリーンさに慣れているからかもしれない。もちろんゴミ袋を持参して自分が出したゴミぐらい持ち帰るのは当然のマナーとしても、会場内にゴミ箱が圧倒的に少なかった(ほとんどない?)のは確か。食器やコップなどは買った飲食店に設置されたゴミ箱に捨てる、というのがルールだったが、これは少々無理がある。来年以降の課題だろう。ともあれ、ぼくはもちろん来年も行くつもりだ。