2002年7月26日(金)

  フジロック初日。仕事が全然終わらず、結局徹夜のまま午前8時半ごろ佐藤英輔さんと待ち合わせして、佐藤さんのパジェロに同乗して苗場に向かう。
 実を言うと、懸案だったクルマの買い換えはすでに完了、できればフジは新しいクルマで行きたかったのだが、タッチの差で納車が間に合わなかったのである(車種はヒミツです)。しかも買い換えを検討するうち、これまでのクルマであるシトロエン君がスネてしまい、途端に調子が悪くなって、結局ホテルの同室でもある佐藤さんのクルマに同乗させてもらうことにしたのだ。いや、実際こういうことってあるんだよね。なんせ9年間も過ごしてきた仲ですから。幌付のパジェロ、高速走行での風切り音と振動に驚く。でも佐藤さんは平気みたい(当たり前だ)。もう10年以上同じクルマに乗っているという佐藤さんに、買い換えを激しく勧めておく。

 早めに出て早めに着くつもりが、なんだかんだで渋滞にはまり、着いたのは昼ごろ。ザ・バック・ホーンもシンゴ02も見逃した。ホテルのチェックインは後回しにしてとりあえず会場へ。グリーン・ステージでスカパラを少し眺めたあと、レッド・マーキーでキング・ブラザーズを見るが、いまいち面白くない(最近ぼくは、こういうオーソドックスなロック・バンド・スタイルの音楽は一部を除いてほんとに受け付けなくなってる)ので、会場を適当にブラブラしたあと、一旦会場を出てプレス受付でマガジン高橋編集長と待ち合わせ、取材用のゲスト・ルームへ向かう。元マノ・ネグラのヴォーカリスト、マヌー・チャオのインタビューである。フジ参加6回目にして、初の現地インタビュー体験だ(いつもは昼間から酒ばかり飲んでる)。マノ・ネグラ脱退後の彼はレゲエやラテンなど中南米の音楽に共振したミクスチュア・ミュージックをやっていて、マノ・ネグラ時代の熱血ギンギラ・ロッカーの面影はまったくない。ロックの限界を感じたのか、というようなことを訊くと、キミはライヴを見ていないだろう、ライヴとスタジオは全然ちがうよ、というようなことを言われる。落ち着いた話ぶりの、いい人だった。
 取材終了後、ホテルにチェックイン。このころから知り合いに次々と遭遇、だんだんフジ・ロック気分が盛り上がってくる。この日見たライヴ(ほんの一瞬見たものも含め)↓

東京スカパラダイス・オーケストラ(短すぎて感想なし)
→キング・ブラザーズ(あまり面白くない)
→アレック・エンパイア(最後だけ、少し。いつも通り。ドラムは秋田昌美じゃなかったみたい)
→ロックンロール・ジプシーズ(かなり良かった)
→V∞REDOMS(先日のリキッド・ルーム同様、4人が向かい合って演奏する。この人たちとしてはふつうの出来か。EYEは、ちょっと悩みモードに入ってるのかも)
→テレヴィジョン(演奏が安定している。安定しすぎていて、なんかテレヴィジョンらしくない)
→マヌー・チャオ
 これがもう、とんでもなく良かった。なるほど、さきほど取材でご本人が言っていた通りの、おそろしくエネルギッシュでパワフルでロックなライヴ。レコードとは、確かに全然ちがう。すべての曲がDJミックスさながらにメドレーで演奏され、否応なく乗せられて、踊らされる。マノ・ネグラの曲も交えつつ、ソロの静かな曲も流れを損なわず巧みに配置され、一瞬たりともダンスの足が止まらない。フジ初日にして、いきなり最高のライヴだった。
→ジョージ・クリントン
 このあたりから心地よいリズム&徹夜の疲れ&ビールの酔いも手伝って、猛烈な眠気に襲われる。踊りながら気を失ったのは生まれて初めてだ(笑)。そのうえ、予想通りライヴは一向に終わる気配がなく、眠気に耐えかねて中座。結局最後は係員に強制的に電源を切られたらしい。さすが「簡潔」という言葉を知らない人たちである。
 このあとはオアシス広場で、例によっての酒宴。X-PRESS 2は見られず。

 なおフジ・ロック恒例の写真集はこちら。3回目ともなると、このサイトに写真が載ってしまう事情を飲み込んでいるので、みな笑顔で気持ちよく写ってくれた。なかにはモロにいやそうな顔をする人もいましたけど(爆)。なお1段目の右端は、マヌー・チャオのフォトセッションの様子です。