2002年5月14日(火)

 渋谷AXでコーネリアス。ゲネプロをすでに見ていたので、ショウの趣向そのものへの驚きはさほどなかったが(それでもバックの映像は少し変わっていたようだ)、その完成度の高さに、わかっていても圧倒される。オープニングからエンディングまで、メビウスの環のように続く構成、音と映像のシンクロの完璧さ、映像のクオリティの高さはまさに驚異的。だがそれ以上に、観客が目の前にいることで演奏がここまで変わるものかと感動する。「カウント5or6」のようなアップ・テンポの曲だとそれが顕著だが、とにかく観客のヴィヴィッドな反応ひとつひとつを受け、演奏する側の気持ちがどんどん乗ってくるのが手に取るようにわかる。音が生きているのだ。詳しくはネタバレになるから書けないけど、観客との交流がさまざまな趣向でおこなわれ、そのひとつひとつに、以前の小山田ではありえなかった自信と余裕、観客とともにその場を楽しもうという開かれた姿勢がひしひしと感じられた。それは実に感動的な光景だったのだ。前作のツアーでは「すごいなぁ」と思うことはあっても、こういったたぐいの感動はなかった。小山田はあらゆる意味でアーティストとして大きく成長している。素晴らしい。