2002年3月13日(水)

 六本木のギャガ試写室で、『アザーズ』。『バニラ・スカイ』のオリジナルである『オープン・ユア・アイズ』の監督アレハンドロ・アメナーバルの新作(ハリウッド進出第一弾)で、ニコール・キッドマンが主演するゴシック・ホラーである。これが『オープン・ユア・アイズ』を上回る大傑作に仕上がっている。第二次世界大戦直後のイギリスが舞台になっており、そのもやがかかったような映像美が素晴らしい。お話は、以前かなりの話題となったある映画の系統に属するもので、影響下にあることは明らかだが、単なる模倣ではもちろんなく、ある意味ではお手本を超えるオリジナリティを感じさせ、実におもしろい。「ある映画」とボカして書いたのは、その映画名を挙げることで、本作の結末(なかなか衝撃的)がわかってしまうからである。ニコール・キッドマンが正調の美人女優として見事な演技を見せる。その元夫、『バニラ・スカイ』のトム・クルーズがアメナーバルの才能に惚れ込み、製作を買ってでている。GWから全国公開。採点=9。