2002年3月11日(月)

 午前中に確定申告を終え、一息。フリーの人間にとっては一年間の総決算であり、面倒だが終われば嬉しい嬉しい還付金が待っている。待ち遠しいのお。

 午後から恵比寿ガーデンホールで、米アリスタ・レーベル(ディストリビュートはBMGジャパン)のコンベンション。現在のアリスタの社長はLA&ベイビーフェイスのLA・リードだ。アーティストの登場などは一切なく、社長自ら壇上に立ち、アーティストを紹介し、ひたすら音を聴かせ、PVを見せる2時間半。ブラック・ミュージック好きにはたまらない超大物プロデューサーが御自ら説明するということで、BMGジャパン側もヘタに小細工せず正攻法で押し切ろうとしたようだが、やっぱりちと長かったかな。移籍したボーイズIIメンの新曲を始め、TLC、トニ・ブラクストンの、完成したばかりの新曲、アッシャー、アウトキャスト、P・ディディ、ドネル・ジョーンズ、そしてベイビーフェイスなどを次々と試聴。
 で、気づいたこと。現在のアリスタはほとんどブラック・ミュージックのレーベルになってる。ロックと言えばパティ・スミスとサンタナぐらいしかいない。で、ブラック・ミュージックの主流を受け、どれもダンス・フロア仕様にボトムを持ち上げた音作りになっていて、それがレーベル・カラーともなっている。正直な話、アメリカの歌謡曲といった感じの王道ど真ん中な音楽性にはさして興味はそそられないし、サウンド・プロダクツの構造がどれも似通っているので、2時間半もまとめて聴かされるとぐったり疲れたが、ふだんあまりなじみのないジャンルということもあり、非常に勉強になった。なかではシー・ローとレディ・メイが好印象。

 それにしてもこの洋楽不況のさなか、恵比寿ガーデンホールを借り切って、全国からディーラーやマスコミなど数百人を招待、同時通訳用の補聴器まで用意、終了後はパーティーまで開催するとはなかなか豪勢ではあるが、そこには業界全体の危機感があるはずだ。レコードが売れなきゃわれわれだって潤わないんだよね、結局。