2002年3月1日(金)

 ZEPP東京でインキュバス。新作の出来映えや話題性などから当然満杯かと思っていたが、フロアの後方には空白も目立つ。洋楽不況が叫ばれて久しいが、レコードのセールス大幅低下、各レコード会社の洋楽部門の縮小、洋楽系雑誌の相次ぐ休刊や部数大幅低下(返本率の増加がすごいんだそうだ)に続き、ここのところコンサートの動員もパッとしないようだ。ジャミロクワイなど、東京ドームから武道館にハコを変えても満員にならなかったらしい。誰と話しても景気のいい話題など皆無で、当然業界最末端に巣くう我々ライターのクビなど風前のトモシビです。いやほんと。

 さてインキュバスである。ヴォーカリストの喉の不調で地方公演が中止になり、取材もキャンセルだというが、その割に頑張っていたと思う。美形ヴォーカリストは華があるし、演奏はしっかりしている。特にターンテーブルの使い方が抜群にうまい。まるでキーボード奏者がいるようなもので、バンドの個性となっている。まぁバンド自体、優等生的というか平均点的なのは否定できないんだけど、すごく健やかでまっとうな王道ロック(いい意味で)として、ぼくは楽しめた。さすがに喉の限界があったのか、アンコールでは声が出ておらず予定の3曲を1曲で切り上げていたが、大健闘のライヴだったと言っていいだろう。開演する前は熱気など皆無、なんだかシラーとした空気が漂っててこりゃダメかと思っていたが(だいたい客入れの音楽がマイブラで、それも蚊の鳴くような小音量で流してどうするんだよって感じ)、いざライヴが始まればちゃんとそれなりに盛り上がっていた。珍しく黄色い声も飛んでたし、気持ちのいいコンサートだったと思う。

 帰りは石井恵梨子と渋谷で飲み。電話で某誌編集長、別の某誌編集者を呼び出そうとするがことごとくフラれ、やむなくサシで。翌日取材なのではやく帰るつもりだったが結局深夜まであれこれと。ま、この2人が雁首揃えたら仕方ないか。今村健一さんたちとやるパーティーとは別に、パンク、ラウド系のパーティーでもやるかという話になる。さて、どうなることか。