2002年2月3日(日)

 配給会社から貸与のビデオで『ジャズ・シーン/カメラが聴いたジャズ』。50年代ウエストコースト・ジャズの代表的レーベル、パシフィック・ジャズでカメラマン/デザイナーとして活躍、その後もフォトグラファーとして数々の傑作を撮ったことで知られるウィリアム・クラクストンを巡るドキュメンタリー。有名なチェット・ベイカーの『チェット・ベイカー・シングス』を始め、ジャズ・ファンならずとも彼の写真は一度ぐらい目にしたことがあるはずだ。スタイリッシュでモダンな作風は、確かにウエスト・コースト・ジャズのソフィスティケイトされたサウンドによくあっている。さまざまなミュージシャンや関係者のインタヴュー、現在の彼の仕事ぶり、若いころのクラクストンを描いた再現ドラマ、そしてもちろん彼の作品の数々。とくに印象的なのがクラクストンの粋人ぶりだ。ヘルムート・ニュートンとの会話など、オレもトシをとったらああなりたいと思わせる。また、元モデルだという奥さんがぶっとんでて面白い。ジャズに興味ない人が見ても面白いと思います。3月中旬、渋谷シネアミューズでレイトショー公開。採点=7。

 夜は新宿リキッドルームでROVO+レイ・ハラカミ+PHAT。PHATは会場内のステージではなく、ロビー内に楽器やアンプを並べてのバスキング・スタイル。ストリート・ライヴで腕を磨いた人たちだから、こういうシチュエーションもお手のものなだろう。ライヴは初めて見たのだが、レコードでのテクノぽいサウンド処理がないため、レコードよりはるかにフィジカルかつ無骨な演奏で、気に入った。ライヴをさきに見た人は、レコードはオーヴァー・プロデュースに聞こえるかも。ぼくは両方好きだが。

 レイ・ハラカミは約1時間のセットで、フジロック時のようなダンス・セットではなく、緩急つけてのハラカミ・ワールドを展開。聴いてすぐわかる固有の音色をすでに持っているのは大したもの。しかし1時間はちと長かったかな。なんか映像を絡めたショウにすれば、広がりが出たかも。

 ハラカミが終わるとすぐROVOが登場、途中でハラカミをゲストに交えてのエレクトロニク・ジャズっぽい演奏も含め、約2時間半。「PYRAMYD」なども含むセットは、フジロック時のようなジャズ・ロック的なものではなく、どちらかといえば少し前のトランシーなサウンドに戻った感じかなぁ。とにかく腰の具合がわるく長時間立っているのはつらいのだが、まったく気にならず最後まで盛り上がり放し。会場のみ販売というライヴCDもゲットして、満足でした。同業のライターや編集者はあまり見なかったのに、やたら知り合いに会ったのも面白かった。とくに我がライター講座の新旧受講生は5〜6人いたんじゃないか。