2002年2月12日(火)

 京橋の映画美学校で『フィラメント』。辻仁成の3本目の監督作品だが、ぼくのお目当てはただひとつ、これが映画初出演の井川遙である。演技にぎこちなさはあるが、清潔な存在感があって、初出演としては合格じゃないでしょうか。映画は大沢たかおとイガーたんの兄妹を軸にした家族再生の物語。真面目に作られた作品と思うが、テンポが悪すぎで話にのめり込めない。演出も、編集も、ダイアローグも、間延びしていてスピード感ゼロ。特に前半はそのかったるさと会話のリズムのなさにイライラしてしまった。これじゃ大沢たかお、村上淳などの芸達者も生きてこない。それに辻仁成ってユーモアのセンスがないね。ほかの監督なら大笑いできるようなセリフやシチュエーションも、全然笑えなかった。最後に流れる監督御自ら歌われる主題歌にも憤死。結論=イガーたんを見るための映画。3月23日より全国公開。採点=5。

 渋谷クアトロでP.O.D.。米サンディエゴ出身の若手4人組で、音自体は今様のファンク/ラップ・メタルでオリジナリティは感じられなかったけれども、観客ときちんとコミュニケーションをとろうという姿勢がうかがえ、好感が持てた。演奏もまじめにやってたし。いろんな意味でこれからのバンドだろう。

 会場からの帰途で一緒になったロッキングオンの山崎洋一郎さんが、開口一番「カラダの具合はどうですか」と気にしてくださる。この日記で愚痴ったおかげで、いろんな人に声をかけてもらい、ありがたいことです。体調は最悪だけど酒だけは毎日飲んでいるという話になり、じゃぁ今度飲みがあったら誘ってくださいよ、あ、いいですねーということになる。ところが「でもオノジマさんて、怖そうな人と飲んでるみたいだからなー」とおっしゃる。オイオイ、人聞きの悪いことを言うな。つうか、遠回しにオマエと飲むのがコワイと言ってるのか(笑)。ということで、ぼくと飲んだことのあるアナタやアナタやアナタ、ヤマザキ氏にコワがられてるようですぜ。