2002年1月29日(火)

 銀座の東映試写室で『荒ぶる魂たち』。またも三池崇史作品。今度は得意のヤクザものだ。2時間半の長丁場、少しも飽きず見られたが、どこか詰めが甘いというか、あと一押しが足りない。これは三池作品共通の欠点だが、この作品の場合、中途半端に古臭い任侠映画の尻尾をひきずっているところに、どこか突き抜けきれない原因があるように思う。監督や主演の加藤雅也は深作欣二『仁義の墓場』を意識していたようだが、全然ちがうし、残念ながら出来映えも遠く及ばない。春にシブヤ・シネマ・ソサエティにて公開。採点=7。

 夜は赤坂のコロムビア本社でミッシェル・ガン・エレファントのビデオ『GOD JAZZ TIME』の試写。幕張メッセ公演を中心にツアーの様子、各PV、それからイメージ・ショットなどを織り込んだ作りで、単なるライヴ・ビデオやドキュメントではなく、いわば監督のHIGUCHINSKY(彼らのPVを手がける)の、ミッシェルをテーマにした「作品」である。イメージ・ショットや意味ありげなナレーションはともかくとして、幕張メッセ公演の音がめちゃくちゃ悪い。グシャッとしたダンゴ状の音塊で、分離もバランスも悪く、音も濁っていて、おまけにヘンなエコーがかかってヴォーカルが演奏に埋没していて聞きづらいことおびただしい。要はあの日の会場で聴いた音そのもので、その意味では臨場感に富んだリアルな音だったと言えなくもないが、家庭で見るソフトとしてはどうかなぁ。前述したように単なるライヴ・ビデオではなく監督の作品だから、ライヴをきっちり見せる・聴かせるより、素材としてのリアルさをとったのかもしれないが。

 それにしても興味深かったのが、メンバーがステージに出る順番やタイミングまで、いちいちチバユウスケが指示している場面。そんなことまで計算してやってるとは面白いし、そういうとこはラフに、各自の自由でやってるのかと思ってたけどね。