2002年1月26日(土)

 午前中は医者。午後から溜池の共同通信社で、『オーディオベーシック』誌のための試聴。ラジカセから総額300万のハイエンドまで、ソフトを決めて比較試聴をやるというもの。広瀬陽一さんとの対談である。これがなかなか興味深い結果となった。試聴したソフトはディランの『ライヴ1966』、ストーンズの『レット・イット・ブリード』、U2の『オール・ザット・ユー・キャン・リーヴ・ビハインド』、ラヴ・サイケデリコの新作の4枚。機器は推定2万円前後のラジカセ、総額10万円のボーズのシステムコンポ、総額50万円のDENON+JBLのセット、総額300万円のジェフ・ロウランド+クレル+B&Wの4種。これをとっかえひっかえ順列組み合わせして試聴していったのである。総額300万のハイエンドのほうがいい音がするに決まっている……と思いがちだが、ことはそう単純ではない。ストーンズなどは機器のグレードがあがるほど音は良くなっていったのだが、最後のハイエンド機器になると、ソースの録音状態の悪さがことさらに強調されるような(つまりアラがほじくりだされるような)結果となってしまい、むしろ総額50万円セットのほうがバランスよく聴けたりする。逆にラヴ・サイケデリコは、明らかにラジカセや10万円のシステムコンポ使用者層にアジャストしたような音作りになっていて、そうしたグレードの機器ならなかなか生々しく聴けるが、それ以上グレードが上の機器で聴いても、あまり変わり映えがしない。価格が5倍、6倍とあがっていっても、それに見合ったような音質向上がないのだ。そしてディランは生ギター弾き語りのライヴ演奏というソースだったのだが、ついにここに至って広瀬さんは「ラジカセが一番いい!」と言い出す。その理由は……あとは今度出る『オーディオベーシック』誌をお楽しみに。きっと面白い内容になってると思います。