2002年1月21日(月)

 体調、依然悪し、というか、悪化の一途を辿っているというか。ここでいちいち挙げるのも面倒なほど、満身創痍だ。胃ガン検診も予想通り、来週に要再検査となった。トシなのかな、やっぱり。

 予定の試写をまたも1本とばし、京橋のメディアボックス試写室で『ジーパーズ・クリーパーズ』。フランシス・フォード・コッポラが製作総指揮、監督・脚本は『パウダー』のヴィクター・サルヴァ。主演は『アリーmyラブ』のジーナ・フィリップスと、『ギャラクシー・クエスト』のオタク少年ジャスティン・ロング。『激突!』と『悪魔のいけにえ』を合わせたような都市伝説ホラーである。話の展開や映像だけでなく、効果音や音楽も相まってサスペンスの度合いを高め、恐怖と驚きを煽る古典的な作りだが、恐怖の対象である殺人鬼が、実は異形のモンスターであるというのが現代的といえば言えるか。ホラーのホラーたるゆえんの「恐怖」という点ではいまいちだったが、主人公の姉弟のキャラクターがうまく描けているので、話にはすんなりと入っていける。ラストは救いがなさすぎだが、続編狙いだろうか。採点=6.2月9日から全国公開。

 一旦帰宅して、改めて赤坂ブリッツで東京スカパラダイス・オーケストラ。スカパラのライヴを見るのは2〜3年ぶりだが、あまりイメージは変わらないのに、ルーティンな感じがせず新鮮な感覚で楽しませてくれる、いい内容だった。シングルでも参加していたチバユウスケがゲストで2曲歌う。うち1曲は予想通り「ロージー」(ルースターズのカヴァー)。歌詞間違えてたけどね。

 会場で会った志田歩さんと下北沢で飲み直し。2軒目で行った店で、元ジュン・スカイ・ウォーカーズの宮田和弥とばったり遭遇する。会ったのは4,5年ぶりか。ライターとして駆け出しのころは毎月のようにジュンスカにインタヴューしていたものだが、さすがに解散後は疎遠になっていた。いまや小学生の息子さんがいるというから立派なオヤジだが、風貌や話しぶりは10年前と驚くほど変わらない。解散の事情やらメンバーの近況など、いろいろと聞く。ポットショットで活躍中の小林雅之(17日にロフトで、和弥と小林が臨時バンドを組んで久々にライヴをやったらしい)、ゆずのプロデューサーとして成功した寺岡呼人に対して、音楽的リーダーだった森純太の活動がやや滞りがちなのは残念だが、フロントマンである和弥は実に元気で意気軒昂としていたのは嬉しかった。この世代のミュージシャンは、ぼくがプロのライターになるのと前後してデビューしているので、なんとなく戦友じみた思いが勝手にあったりするのだ。ましてジュンスカにはライターとしてかなり深く関わったから、ぼくには忘れがたい存在である。

 それにしても、むかしぼくが書いたジュンスカに関する、書いた本人さえ内容もよく覚えていないような文章のことを和弥が覚えていて、褒めてくれたのは、正直言って驚いたし、嬉しかった。そういえばこないだミッシェル・ガン・エレファントのウエノに会ったときも同じようなことを言われたことがある。とくにロックンロール系のミュージシャンってギターウルフを筆頭として、ライターの文章なんて全然読んでないような印象もあるが、こうしてしっかり読んでくれて、内容をいつまでも覚えていたり、感想を言ってくれる人もいるのである。別にミュージシャンを喜ばせようと思って文章を書いているわけじゃないが、そういうことがあるからこの仕事もやりがいがある。と同時に、ヘタな文章書けないよな、といういい意味でのプレッシャーも感じるわけだが。