2001年7月12日(木)

 渋谷AXのポール・ウエラーと天秤にかけ、しばし黙考の末、赤坂ブリッツのシャーベッツへ。ブランキー解散後、取材はおろかライヴも見ていないので、浅井健一の姿を見るのは去年のフジロック以来1年ぶりということになる。以前このバンドを見たときはあまりのヘボさ加減に呆れてしまったものだが、見違えるように演奏力は向上し、バンドらしいまとまりが出ていた。とはいえ、演奏面での面白みには相変わらず乏しいから、やはり浅井健一の歌とギターを聞くためのバンドであることに変わりはない。浅井健一の叙情性がよく出ていたと思うけど、こじんまりとまとまり過ぎて、ブランキー時代の破天荒なスケールやスリルは求められない。バンド全体が浅井の歌に寄り添いバックアップする方向に行っていて、彼の存在や自我に揺さぶりをかけるものがないので、かえって浅井の存在感が小さくなっているように思えた。いまさらこんなこと書くのはフェアじゃないし自分でも未練がましいとは思うけど(笑)、やはり浅井の繊細さや叙情性は、照井、中村という屈強の男臭いリズム・セクションとのすさまじい衝突・葛藤のさなかだからこそ光り、生きていたのではないか、という気がしてならない。まぁ浅井自身もそんなことは百も承知だろうし、ブランキー時代の衝突と葛藤の連続に疲れて今の方向性を選んだのだから、仕方ないんだけどね。

 終演後は珍しく今井智子さんとツーショットで飲み。途中なぜかマネージャーウルフことはっちゃく氏も加わり深夜まで。久々にすげえ酔っぱらいました。