2001年6月27日(水)

 目黒のパイオニア試聴室でビョークの新作『ヴェスパタイン』の試聴会。マシュー・ハーバート、マトモス、ガイ・シグワース以外はほとんど無名のパートナーともに作り上げた4作目で、噂されていたオヴァルは、フレーズ・サンプリングのみにとどまっている。この人の作品はきわめて高い水準で安定しているのでそれを前提に書くのだが、前作『ホモジエニック』のようなエモーショナルで官能的な手触りというよりは、天上の音楽でも聴いているような格調高い趣。ビョークの声はまるで巫女のように響くし、オルゴールやハープを多用した音作りはなんだか雲の上をフワフワと歩くようで、もう少し生々しいリアリティを感じさせてくれてもいいような気がした。もちろん1回だけの試聴で断言はしませんが。