2001年5月23日(水)

 昨日の読売ヤジ事件続報。

 「日刊ゲンダイ」によれば、9回表2死三塁で打席に立った藤井に、読売の捕手村田真一が「わかってるよな。点差を考えろ。打つなよ」と、ささやいた。いやささやくというより、恫喝するような口調だったらしい。しかしプロ二年目の藤井は言葉の意味がわからず、そのまま打って遊ゴロ、一塁に全力疾走。そのさい一塁手清原と接触しそうになる。清原は衝突されたかのようなポーズをとり、藤井に怒りの表情を見せた
 アウトになり三塁ベンチに帰ろうとすると読売ベンチから
 「おまえ、何を考えてんのじゃ!」
 「次、どうなるかわかってんだろうな!」
 「テメエ、球界の常識を知らんのか!」
 と、読売の選手から次々と罵声を浴びせられた。鬼のような形相で怒鳴りまくる与太者集団を見て藤井はすっかり動転、九回裏に突然コントロールを乱し一死もとれず降板した。
 藤井は試合後、「そういう決まりがあると知らなかったぼくが悪い。(マスコミに)大きく書かないでくださいよ。明日から東京ドームにこれなくなっちゃいます。あした、巨人のみなさんに謝りますから」と涙ながらにコメントした。

 日刊ゲンダイは記事の中で、村田真一は藤井にいわば敗退行為を強要したのであり、怒鳴りあげた読売の与太者集団は、それに従わなかった藤井を恫喝したも同然である、とコメントしている。

 この事件に関して藤井の弱気を非難、もしくは揶揄する論調があるけど、大の大人を大泣きさせるほど読売のゴロツキ集団のヤジが社会人としての常識をはるかにはずれた暴力的かつ無法ななものだったとみる方が自然だし、百戦錬磨のベテラン投手でもビビらせる金満巨大打線を誇る天下の東京読売巨人軍が、プロ2年目の若手チンピラ投手に対して野球では手も足も出ず、ヤジでつぶすしかなかったという、その品性の下劣さを問題にすべきなのは当然だろう。次の阪神×読売戦、我が左腕エース井川に対して同じ手を使うことが予想されるが、意地でも負けるわけにはいかんぞ(って、オレが戦うわけじゃないけど)。
 ちなみにこの件に関してヤクルト古田が激怒、明日も絶対勝ってやると宣言したらしい。その言葉通り、この日もヤクルトは読売に完勝!素晴らしい。これこそ真のプロフェッショナル。

 ……つうことで、興奮のあまり音楽ネタを書くのを忘れてました。青山のワーナーで、メジャー・デビュー・シングル「ステッパーズ・ディライト」も好調なセールスのリップ・スライムの取材。6月27日発売のニュー・シングル「雑念エンタテインメント」について。3回目の取材ともなると、お互いだいぶ呼吸が慣れてきていい話が引き出せたと思う。曲はBS&Tの「スピニング・ホイール」(正確に言えば、そのカヴァー)を大胆にモチーフに使用したポップ・チューン。

 夕方から雨の代々木公園野外ステージで、ミッシェル・ガンエレファントのフリー・ライヴ。新作『ロデオ・タンデム・ビート・スペクター』発売当日の特別イベントで、公称1万人という動員。新作からのほぼ全曲を曲順通りにプレイした。演奏そのもののテンションはかなり高かったと思うが、新作で打ち出していた、これまでのミッシェルにはないノリ、グルーヴといったものが、ライヴになると従来のミッシェルのあの感じのノリになってしまうのが面白い。会場ではビールを売ってなくて、開放的なはずの野外ライヴの割に気分的にいまひとつ盛り上がりに欠けたのだが、これは私のワガママですね、すいません。