2001年5月1日(火)

 なんか世の中はすっかり連休モードですねぇ。当サイトの閲覧者数もこの時期はがっくりと減る。みんな楽しく遊んでるんだろうなぁ。いいなぁ。毎年のことだが別に連休だからといって遠出をするわけでもなく、だいたい自宅でダラダラ過ごすことが多い。連休明け締め切りの原稿が意外に多いので、全面的に遊びモードに入るわけにいかないという事情もある。もちろん連休前締め切りの原稿はその数倍あるわけで、結局連休前も連休中も末端ライターは休むなってことですね。その間担当編集者は休みをマンキツしているのかと思うと腹立たしいもんがあるわな。
 この日もダラダラと原稿書き。とはいえここ数日の深酒続きで体調は最悪で、吐き気をこらえながら二日酔い止めのドリンクと胃腸薬を片手に握りしめての作業なのでまるで効率はあがらず。夜になってフラフラと渋谷AXへ、グレイト3。

 渋谷AXは初めて行ったのだが、佐藤英輔さんが4月26日付けで書かれている通り、非常に音がいい。ただし2階後席からの視界は最悪で、これは明らかに構造上の欠陥だろう。またロケーションも渋谷とはいえ駅からかなり歩くので、さほど便利という感じもない。

 最悪な体調も手伝い、そんなわけであまり気乗りせずライヴにいどんだのだが、これが驚くほど良かった。この人たちのライヴはだいぶ前に一回見ているはずだがまるで印象に残っていなかったので、これは嬉しい誤算だった。ギター2本、ベース、ドラムス、キーボード、パーカッションというサポート3人を含む6人編成だが、ことインストゥルメンタル部分に関しては、これほど高度にソフィスティケイトされたロックをやるバンドは、世界中探してもきわめてマレだと思う。隅々まで計算され神経の行き届いたアレンジと演奏は素晴らしい。かなりラウドな音も鳴らされるが荒っぽさは微塵もなく、とにかく恐ろしいほどの完成度の高さ。といって優等生的な素っ気なさや味気なさとは無縁で、瑞々しく生気に満ちた演奏だった。まぁヴォーカルが弱いことは否定できないし、歌が引っ込んだPAバランスだったのでなおさら存在感のなさが気になったが、それさえも計算づく(つまり、ヴォーカルもインストも等価に置く、という)なのではないか、とまで思わせたのである。いや、まったくおみそれいたしました。
 ぼくは彼らに取材したことはなく、もちろん一面識もない。そんなわけで終演後はまっすぐ帰るつもりだったのだが、あまりの良さに感激し図々しくも打ち上げに参加、酒を飲める体調ではないので、情けなくもウーロン茶などチビチビ舐めながら片寄明人氏に紹介してもらい、挨拶させていただく。

 会場ではクロスビート編集部の美馬亜貴子さんと会うが、美馬さんによれば「薬指の発達した男性は音楽的才能に富み、かつ絶倫」なんだそうである(クロスビート4月号の美馬さんの編集後記参照)。2ヶ月ほど前に週刊朝日に載っていた新学説で、男子の薬指は、脳のある皮質の発達と関わりがあり、主に『音楽的才能などの情緒面』と『生殖に関する能力』が優れていることを示す、ということなんだそうだ。さぁみなさん、自分の、あるいは彼氏の薬指を見てみましょう。人差し指より長いかどうかが基準だそうですよ。

 で、私はどうかというと、これが異常に長いんですよね。人差し指どころか中指に肩を並べるほどの長さ。つまり学説が正しいのであれば、ワタクシ小野島大はずば抜けた音楽的才能と、並はずれた生殖能力の持ち主なのである(笑)。まぁミュージシャンじゃないから前者に関してはよくわからんが、後者は……比較の対象がないからやはりよくわかりません。「生殖能力が強いってことは、種保存の本能から、女にもモテモテってことなんだよ」とライターの保科好宏さんなんかは言うのだが、ほんとかぁ? 全然そんな実感はないんだけど。すると美馬さんに「あ、それはただ単に好き者で女にだらしがないってことですよ」とズバリ指摘される。はぁ、そう言われると何にも言えませんわ。

 ちなみにこの話にはオチがあって、薬指の長い男性は同時に「情緒不安定」の傾向があるんだそうで、ミュージシャンが女にだらしがなく、酒やドラッグに溺れたりダメージに弱い人が多いのも、生まれつきの脳の皮質のせいということらしい。うーん、ドラッグはともかく酒に溺れがちでダメージに弱いってのは、まさにその通り。やれやれ(苦笑)。

 帰宅して読書などしてみるが、なぜかすぐ眠くなってしまい就寝。アルコール抜きで寝るのは久しぶりだ。ところがベッドに入った途端目が冴えてしまい、体調の悪さに加え数日前から調子が悪かった肩や首の痛みまで気になりだして、結局朝まで熟睡できず。おまけに風邪気味で喉の痛みまで。なんか冴えない連休になりそうです。