2001年4月14日(土)

 渋谷クアトロで原爆オナニーズ。ニュー・シングル「 I WILL / I DON'T 」のレコ発記念ライヴである。会場に入ったときはフロアに客が一人もいないというサムい状況で「タイロウさん、東京の若造がなんにもわかっていなくてスイマセン」と謝りたい心境だったが(笑)、ショウが進むにつれフロアも埋まり、なんとか最終的には盛況になった。ロフトやシェルターなら軽く満杯だったろう。

 前座は3バンド。ステューピッド・ベイビーズ・ゴー・マッドは、オールド・スクールなブリティッシュ・スタイルのハードコア、カラード・ライスメンも同様だが、ヒネったユーモアのセンスが感じられて気にいった。せっかくサックスがいるんだから、もう少し効果的な活かし方を考えても良かったかもしれない。ボリスはこの日の流れからはやや異質で、あえて言えばメルヴィンズ・タイプのオルタナ系。一種のせっぱ詰まった狂気を帯びた重さが特徴だが、ぼくの好みからするとその暗さが肌に合わない気がした。3バンドともパンク系だがヘヴィ・メタルの要素が感じられないということで、そのあたりは主宰者の趣味なのだろう。

 そして肝心の原爆だが、これがもう、実に楽しかった。ストレートでオーソドックスなパンク・アンセムが次々と速射砲のように放たれるのだが、ありがちなおめでたい自己肯定や思考停止、お説教じみたクサいメッセージなど無縁だ。齢40歳を越えたタイロウさんらのパフォーマンスは、その世代にありがちなせせこましい屈折や疲労感など微塵もなく、どこまでも健やかでまっすぐで力強い。いい意味でポジティヴで前向きなのだ。もしそこらの若造が同じことをやっても時代遅れなクサいロックンロール(4月7日に書いたドラゴンズのような)にしかならないかもしれないから、これはやはりメンバーの豊富なキャリアと音楽への深い造詣、そして人間的な幅と厚みゆえだろう。同年代として、大いなる勇気と力をもらった気がした。感謝。

 いい気分のまま飲み→カラオケ。なんとギターウルフ「環七フィーバー」と電気グルーヴ「富士山」を発見、もちろん激唱(笑)。盛り上がりましたよ。「環七フィーバー」を歌ったら喉がガラガラになってしまい、セイジの喉の強さを再認識しました。あとで気づいたんだけど、採点機にかければ良かった。満足なメロディもないシュプレヒコールみたいな曲の採点基準ってどこにあるのかね。ぜひご本人に歌ってもらって採点機にかけたいものである。パンフを見ていたら、なんと近々あぶらだこの楽曲も登場予定らしい。恐るべしJOY SOUND