2001年2月13日(火)

 連休も終わりだけど、そんな実感もなくダラダラと。取材や打ち合わせの準備などで過ごす。

 ソニーマガジンズ村田氏から今週の打ち合わせの確認メール。彼の上司だった吾郷さんはsme本社の経営企画部というところに社外異動になったそうだ。ぼくが10数年前会社を辞めてフリーになり、『パチパチ』などで書き始めたときに当時パチパチ編集長だった吾郷さんには、大変お世話になった。とは言っても親しくお話した記憶はほとんどないし、ぼくがパチパチで書かなくなり吾郷さんも音楽雑誌の編集から離れてしまってからはお会いする機会もなくなっていた。これで、ぼくが書いていた当時のパチパチ編集員で、現在もソニマガに残っているのは村田氏だけのはずだ。あのころは若かった。時代は変わる。否応なく。

 『そして粛清の扉を』読了。第一回ホラーサスペンス大賞受賞作で、作者はフリーの脚本・演出家だという。『バトル・ロワイヤル』を思わせるヴァイオレンス作で、一人娘を暴走族に殺された高校の女教師が、卒業式の前夜に自分の担任のクラスの生徒を人質にとって教室に立てこもる。荒れる教育現場とか、少年犯罪とか少年法のあり方などへの問いかけを含んだ作品。血生臭い殺人描写は好き嫌いが分かれるだろうが、面白い小説だった。

 続いて真保裕一『ストロボ』(新潮社)。これも買ったまま積ん読になっていたもの。泣けた。50歳の初老のカメラマンの人生を現在、40代、30代、20代、そして学生時代と巻き戻し、その光と影をあぶり出す連作集。「キャリアも積んだ、名声も得た。だが、俺に何が残されたというのか……」と、帯の惹句にはある。最近こんな話ばかり、やけに沁みるなぁ。トシだねぇ。