2001年1月25日(木)

 外苑前のキューン・レコードでACOの取材。2月21日発売のニュー・シングル「4月のヒーロー」について。現在23歳とは思えない大人びた雰囲気を持つ女性で、受け答えは驚くほど率直で飾りがなく、話もとても興味深いものだった。プロデュースはヒットした「悦びに咲く花」と同じくまりんこと砂原良徳で、いかにもACOらしい仕上がりの佳曲だが、興味深いのはカプリング曲。なんとケイト・ブッシュの「ジス・ウーマンズ・ワーク」(『センシュアル・ワールド』収録)をカヴァー、プロデュースがエイドリアン・シャーウッドとスキップ・マクドナルドで、プログラミングにサイモン・マンデイが参加……ということはマーク・スチュワートと同じスタッフということで好きモノのぼくなどは思わず身を乗り出してしまうわけだが、残念ながらマーク・スチュワートのようなズブズブのノイズ/ダブ攻撃など微塵もない、驚くほどストレート/オーソドックスな歌モノに仕上がっている。ACOはシニード・オコーナーの新作でのエイドリアンのプロデュース(これもオーソドックスな仕事ぶりだった)を気に入って依頼したらしく、マーク・スチュワートのこと(というか、エイドリアンの過去の仕事ぶり)は全然知らないようだった。エイドリアン自身は最近、シニードや今回のACOのようなオーセンティックなプロデュース・ワークに積極的なようだが、なんかもったいないというかなんというか……。夏前ごろに発売予定のアルバムでもエイドリアンは約半数の曲で参加、なんとそこでタックヘッドの再結成も予定されてるそうだ。うひゃぁ。さて、マーク・スチュワートの新作はいつのこと?

 夜はリキッド・ルームでギターウルフ。新曲も交えつつのライヴはもちろんいつも通り、というかいつも以上にグショメチャな演奏で、『ヘイヘイヘイ』に出ようがなんだろうが変わらないお姿に感動しました。打ち上げでしこたま飲んだあと、雨の中、西麻布イエローへ、石野卓球のイベント「KOMAKINO」へ向かう。「KOMAKINO」とはジョイ・ディヴィジョンの初期シングルのタイトルで、要は80年代モノばかりスピンする催しである。といってニュー・ウエイヴ中心というわけではなく、ディスコありエレクトロありのなんでもありな選曲。会場は木曜夜のイベント、しかも雨という条件の悪さにも関わらず超満員で、知り合い遭遇率もめちゃ高し。楽しいひとときを過ごしたが、飲み過ぎのせいか気分が悪くなり、途中退散。