2000年9月5日(水)

 いわゆる「原稿チェック問題」(アーティスト・サイドがわれわれの書いたインタヴュー原稿を事前検閲すること)でちょっと腹の立つことがあって、その一部始終を書いてここに載せようと思ったんだけど、名前を伏せたのではいまひとつ伝わりにくいし、実名を挙げてコトを構えるほどのことでもないので、やめた。少しだけ書いておくと、最近の原稿チェックはアーティストの発言部分だけでなくライターの書き原稿にまで及んでいて、それがごく当たり前の風潮となりつつあるってこと。アーティストの発言はアーティストの著作権物だからチェックされるのは仕方ないかもしれないが、ライターの書いた文章は、それがそのアーティストに関するものであるにせよ、ライターの著作権物なのだ。いくらアーティストだろうが、それを事前に検閲して内容の改変まで指示する権利はない。自分たちの権利に対しては声高に主張するのに、他人の権利に関しては無頓着という無神経さ、自分たちに関する情報は、それが自分たちとは主従・契約関係のない他人が発するものまで全部自分たちで管理・指示するのが当然という傲慢さが、たまらなくイヤだね。彼らは編集やライターを自分たちのお抱えの腰巾着ぐらいにしか思っていないのだろう。でも、いろいろ事情はあったにせよ結局その指示に従ってしまったオレも最低だけどね。