2000年8月23日(水)

 青山のワーナーで、オーディオ・アクティヴのマサの取材。新作『Spaced Dolls』(9月29日発売)について。前作のロック臭さを一切排して、いっそうカテゴライズ不可能な領域に到達した問題作である。マサはいつもながらクールかつ知的な受け答え。自分たちがマリファナ解放運動をやっていることで、どうしようもないジャンキーみたいに受け取られる風潮があるのに憤懣やる方ない様子だった。

 ところでマサが気になることを言っていたのだが、ヨーロッパで、クラブやライヴ・ハウスの100デシブル規制というものがどんどん法制化される動きがあるという。100デシブル規制とは、PA音量を100db以下に抑えることを義務づける条例で、すでにスイスは運用中、フランスでも同様で、いずれヨーロッパ全域に施行されるのではないかということ。その運用も、ミキサーのメーター値を記録して、当局がチェック、違反には罰金を科するというきわめて厳密かつ厳しいもの。もちろん騒音問題が原因だろう。
 100デシブルといってもいまいち実感できないけど、オーディオ・アクティヴのようなダブやハウス/テクノなど重低音を重視するクラブ・ミュージックにとって死活問題であることにはちがいないだろう。日本なんかとちがってそういう文化の歴史もあり、寛容なのかと思っていたから、少し意外だった。確かにヨーロッパのクラブは古い建物や倉庫の一角を改造したようなところが多いから、防音が完璧ではないという事情もあるのかもしれない。これからヨーロッパのクラブ・ミュージックは、音圧で圧倒するより、小さくてきれいな音で勝負するような音楽性に変わっていくのかも。日本に影響はあるんだろうか。

 ちなみに9月15日に東京の代々木公園野外ステージで、オーディオ・アクティヴ、ドライ&ヘヴィ、ブルー・ハーブなどハッパーズ・オールスターズが勢揃いする無料ライヴがあります。晴れたらきっと楽しいイベントになるよ。みんな見に行こうね。