2000年8月12日(土)  

 2週連続の週末フェスティヴァル・モードも終わり、今週は久々に何も外出の予定がない。もっともその代わりずっとディスプレイの前に座りっぱなしで、原稿を書く毎日である。ミュージシャンがよく、レコーディングが終わったあとは自分の中のなにもかもを絞り出し尽くしたような気分になる、と言うけど、いまさらながらそれは実感するね。こうまできついことになったのも、これまで締め切りを延ばし延ばしにしていた自分が悪いんだけど。

 世間はいつのまにか盆休みムード。帰省した人もたくさんいるだろうから、東京はいつもより人口が少ないのかもしれない。ぼくには田舎というものがないので(生まれは大阪だが生後1ヶ月しか住んでいないし、本籍は山口県だが1回しか行ったことがない。子供のころから各地を転々としていて、ひとつところに長く住んだ経験がない)、名古屋に単身赴任していたときを除くと帰省というものを経験したことがない。同居人が「せっかくのまとまった休みがとれる時期なのに、なぜわざわざ帰省して親兄弟に会おうと思うのかわからない」と言っていたが、これはやはり田舎というものを持たない者の考えることだろう。同居人も生まれてこのかた東京を離れたことがない人間だからだ。故郷を思う気持ち。リクツではわかっても、実感はできないなぁ。