2000年6月25日(日)

 代官山スタジオでイエロー・モンキーの取材。新作『8』について。非常にヘヴィーかつダークな印象を与えるアルバムで、曲によってはなんとも陰惨でやりきれない気分にさせるものも。好き嫌いが分かれる内容と思うが、相当な力作であることはまちがいない。
 かなり無理なスケジュールでアルバム制作や取材をこなしまくっている彼らはこの日も相当疲れているはずだったが、きわめて協力的に取材に応じてくれた。『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』のブラックバス対決にも出演していた(3年越しの希望がかなったんだそうだ)吉井和哉はばっさりと髪を切ったせいか、ちょっとやつれたようにも見えた。

 帰宅して宝塚記念のビデオを見る。テイエムオペラオーは強かった。レース中に骨折、引退を決めたグラスワンダーとはあまりに対照的で、残酷なまでの覇者交代の儀式だった。9日の日記で、グラスの臨戦過程はナリタブライアンを思い出すと書いたが、まさか骨折→引退という結末まで同じとは。いやな予感が当たってしまった。
 グラスはこの日記でも指摘した通り、本調子でないまま挑んだ昨年の有馬記念でスペシャルウイークとの激闘を制し、その反動で体調を崩してしまったのだろう。それを立ち直らせることができず、あげくは無理な減量やケイコを強いて、完全に馬を壊してしまった調教師の責任はきわめて重大で、いわば調教師がグラスを骨折に追い込んだと言える。自分の責任でもないのにおろされ、挙げ句は最良のパートナーを壊された的場の気持ちは察するに余りある。ナリタブライアンもそうだが、歴史に残る稀代の名馬を無理使いしてどん底に突き落とし、それを騎手のせいにして知らぬ顔、惨めな成績を繰り返しそのまま骨折引退なんて、あまりにひどすぎないか。一連の報道で調教師など陣営の責任を問う声がまったく出ないのは不可解だ。

 夜は近くの小学校で総選挙の投票。ぼくの投じた候補は惨敗だったが、自民党の候補も敗れたのでよしとするか。全体の結果はなんとも煮え切らないことになった。投票率がわずか63%弱では、ただでさえ自民党に有利な小選挙区制(4割の得票で、6割の議席獲得)なんだから、自民=公明(創価学会)が勝つのは当然だが、それにしても60議席も減らしたんだから、やはり自公保政権は実質的に不信任とみるべきだろう。しかし、鳩山由起夫ってのも相当頼りないし、民主党もいかにも烏合の衆の集まり臭いうえに、少なくとも現状の小選挙区制が続く限り民意は反映されないまま、この先もずっと自公の天下が続くことはまちがいない。
 それにしても今回の選挙の重要性は誰もがわかっているはずなのにこの低投票率。中村喜四郎、藤波孝生をはじめとする汚職議員の当選も呆れるが、オブチの娘の当選もひどいね。「一から勉強します」だってさ。国会はアンタの学校じゃないよ。おまけに当選の際の共同記者会見は丸暗記した愚にもつかないコメントを棒読みするだけで、質問は一切受け付けない。オマエはアイドル歌手か。無知・無恥・無能で、ただ若いっていうだけが売りの、しかし親から受け継いだ財産だけはあるヤツが権力志向に走るなんて最悪だ。こんなバカを圧勝させる群馬五区の有権者は程度が低いとしか言いようがない。救いようがないね、言っちゃ悪いけど。