2000年5月26日(金)

 吉祥寺のスターパインズカフェで、羅針盤+スラップハッピー。実を言うと羅針盤のライヴは初めて見たんだけど、良い演奏ではあるものの、レコードで聴く以上の新たな発見はなかった。
 もちろんスラップ・ハッピーも初めて見ることができたわけだが、予想通りきわめてポップで明快な歌ものライヴ。初期のころに垣間見られた得体の知れない狂気性がすっかり陰をひそめていたのは、再結成盤『サ・ヴァ』(大傑作)からも予想できたわけだが、しかし、その演奏は予想をはるかに超えて実に芳醇な濃厚さに溢れていて、まったく間然とするところがなかった。たった3人が作り出す音がこれほど緻密で深く複雑なニュアンスを伝えてくるとは驚きだ。いい意味で気高いほどの気品に満ちたオトナの音楽だと思う。アンソニー・ムーアもピーター・ブレグヴァドも歳をとって、妙なアーティスト・エゴが薄れ、実にいい味を出している。ダグマー・クラウゼはもう50歳は越えていると思うが、びっくりするほどチャーミングで若々しく、素敵でした。
 招待日でもないし、おそらく誰も知り合いはいないだろうと思っていたら、次々と遭遇してびっくり。開演前に吉祥寺の商店街を歩いていたら、森脇美貴夫さん夫妻に遭遇したのは驚いた。森脇さん、病み上がりだそうで、もともと細身の身体がますますやつれていた。少し心配である。
 帰り、近くの飲み屋でいい気分で痛飲していたら井の頭線の最終を逃し、わざわざ中央線経由で渋谷まで戻り、タクシーで帰る。バカ丸出し。