2000年4月8日(土)

 渋谷クアトロでマウス・オン・マーズ。傑作『ニウン・ニグン』を受けての来日だが、いい意味で予想を裏切る内容。生ドラムスを加えたトリオ編成から繰り出される音は実にロックしていて、レコードでの室内楽的エクスペリメンタル・エレクトロニク・ポップという印象とはまるで異なっていた。編成の印象もあって、YMOの現代版という感じもあった。ドラムスを始め各メンバーの演奏も実に達者で、オーガニックでダイナミックなグルーヴが横溢していて、楽しめた。なんでもこの日だけで8時間もリハーサルをやったそうで、そういうとこはキチガイのドイツ人そのものだが、出てくる音は良質なジャズ・ファンクのグループのような精気と力強さに満ちあふれていたのであった。