9日(火)

 午前中に獣医から電話があり、犬が元気すぎてずっと吠え通しでウルサイので、引き取りにきてくれ、とのこと(苦笑)。開腹しての3時間半にも及ぶ大手術をしたのが5日だから、わずか4日後だ。人間に比べると回復がはやいとは聞いていたが、これほどとは思わなかった。ひとまず感染症の心配はなさそうなので、一安心ではある。

 犬を引き取りにいく前に、東銀座の松竹試写室でデンマーク映画『ミフネ』。知的障害を抱える兄と、そんな兄を捨てようとする野心家の弟、元高級娼婦の女とその不肖の弟が織りなす人間模様を描き、見栄を張り嘘で固めた人生よりもっと大事なものがあると訴える。タイトル・バックの作りとか、インディーズっぽい低予算映画なのだが、中身はなかなかの佳作だった。弟役の俳優は、なんとなくロバート・カーライルに似ている。娼婦役の女優は、キム・ゴードンに似ている。だからなんだということも、ないですが。2月19日からシネマライズ渋谷で公開。
 

 2日の『ストレイト・ストーリー』のときに書き忘れたのだが、映画会社の試写室というのはとにかく音響が悪い。『ストレイト・ストーリー』のときも、低域がビリビリと歪みまくっていて、音楽が流れる場面になると実に耳障りで興ざめだった。劇場なみの設備が揃ったソニー・ピクチャーズ試写室はかなりの音響でも大丈夫だが、松竹や東宝など国内の映画会社はまったくダメ。今日の『ミフネ』ぐらいならまだしも、たとえば『マトリックス』や『タイタニック』みたいなスペクタキュラーなSFX作は、試写室の貧弱な音響環境では本領を発揮できないだろう。これは音楽評論家にもあてはまる話であって、それなりに手間をかけ神経を使った再生装置で聴いている人と、ラジカセに毛が生えたような装置でチマチマ聴いてる人じゃ、音楽そのものの評価に大きなちがいが出てくるはずだ。その意味で、現在のカセットテープ中心の新譜レヴューには、すごく問題があると思う。

elmer 帰宅後、動物病院へ犬を引き取りにいく。飼い主が来たことがわかるのか、一段とうるさく吠えている。奥のケージから連れ出されると、とにかく一刻もはやくここから出たいとばかりに、すごい勢いでこちらに向かって歩いてくる。とにかく元気。とても手術明けとは思えない。飼い主をみて余計に興奮が募っているようで、なだめるのに一苦労。なんかあれだけ心配してたこっちがバカみたいである。傷口を舐めるとよくないので、エリザベスカラー(右の写真で首のあたりに巻いているもの)をつけ、薬と処方食をもらう。あとは抜糸のときに何事もなければ、それで一段落だ。





receipt と・こ・ろ・が! 獣医の請求書を見てびっくり。なんと総請求額211869円!(*_*)(*_*)(*_*)証拠は右の領収証を見よ。獣医は保険がきかないので、ある程度の出費は覚悟していたのだが、それにしてもせいぜい10万前後だろうと思っていた。このほかにも処方食代が2000円ちょっとかかるので、総計21万4千円。原稿料換算すると、4百字詰原稿用紙71枚分の仕事(T_T)(T_T)(T_T)! 子供の手術費を工面するために汗水流してガムシャラに働く父親……なんて30年前のテレビドラマみたいな陳腐な図が浮かんできた。肝心の手術代そのものは68000円だが、このほかに入院費1泊2500円、レントゲン9500円、全身麻酔と酸素吸入18000円、点滴投薬1回2800円〜7300円、血液検査1回2000円等々が加算されている。泣く泣く払いましたよ、21万4千円ポッキリ、現金で(泣)。
 相場をよく知らないので、これが妥当な金額なのかどうかわからない。もしこれ読んでる人で、事情に明るい方がいらっしゃれば、参考のためこの金額がどんなものなのかどうか教えていただけると幸いであります。とにかく手術は成功し、術後も(いまのところは)順調なので仕方ないとは思うんだけど。

 それにしてもストッキング2足分がえらく高くついたものだ。仕事しなきゃぁ。とんだところでモチベーションをかき立てられたものである。ということで、これ読んでる編集者・レコード会社のみなさま、いまならなんでもやりますんで(笑)、仕事くださいm(_ _)mm(_ _)m

 掲示板でノブユキさんが書き込んでくれた、内外の著名ミュージシャンや野球選手、政治家までもがモーニング娘。に熱烈エールを送ったら?というバカ企画が、この掲示板で盛り上がっている。途中まではモー娘。を批判する趣旨だったみたいだが、途中からいつのまにか各アーティストのインタヴュー記事などをパロディにしてモー娘。を語らせるというものに変わってしまった。とにかくこんなに笑えるネット上の読み物は初めて。ぼくはモー娘。には全然詳しくなく、メンバーの顔も名前もまったく知らないのだが、それでも楽しめた。これらを全部ひとりの人が考えているならすごい才能と思うが、いろんな人のチエとシャレ心の集積みたいです。ただし洋楽アーティストについてある程度知識がないとわかりにくいかも。掲示板では話題についていけない人が文句をつけていて、それがうざいという人は、ネタのみをまとめたここが便利。ただしそこからなぜか漏れてるネタで、おもしろいのがあったのでここに転載。


●Good morning-- tribute to Morning 娘。

1.「Good morning」
ポール・ウェラーwith オーシャン・カラー・シーン
featuring リアム・ギャラガー

2.「モーニング・コーヒー」
byアラニス・モリセット

3.「Memory 青春のひかり」
by メアリー・J・ブライジ、メソッドマン&オール・ダーティーバスタード
オール・ダーティーの「ビッチ!ビッチ!」が響く

4.「カラスの花嫁」
by トリッキー featuring P.J.ハーヴェイ
演歌というジャパニーズ・ゴシックのフォークロア、そのスピリチュアリズムを
暗黒の帝王トリッキーが見事カヴァー ダーク・サイドの救われぬ魂の象徴
鴉(クロウ)をハーヴェイが熱唱

5.「片思い」
by椎名林檎 ギターbyJ・マクシス
タンポポの切ない佳曲を椎名林檎が絶叫カバー。
久々に復活のマクシスの轟音ギターが絡んでいく。

6.「抱いてHold on me」
remixed by ペット・ショップ・ボーイズ
featuring U.K.Twilight Boys
(ブレッド・アンダーソン、トム・ヨーク、デーモン、プラシーボ、マンサン
ロビン・ウィリアムス、モリッシー(笑)
モ娘。初期の代表作の男性バージョン。 ペット・ショップのツボを押さえたアレンジ
でUK好きのお姉様方だけでなく、某二丁目筋でも人気に(笑)

7.「恋のダンス・サイト」
byアタリ・ティーンエイジ・ライオット&ウータン・クラン
ウータンの繰り出す重厚なオリエンタル・ビートに、カール、ハンナの
「セクシィィー・ビーム!」の絶叫が重なる!


8.「LOVEマシーンー"Ghost in the Shell Mix"」
by マイク・ヴァン・ダイク


9.「ちょこっとラブ」byレッド・ホット・チリ・ペッパーズ
featuring 矢口真理&後藤真希
レッチリの超絶テクがこの人力テクノを実現!
メンバーの希望で上記2人がボーカル。

10.「ふるさと」
by ベック & mixed by mouth on mars
「ピヨーン」という変な電子音が印象的な曲を、音響派マウスがミックス
ベックが「デボラ」ばりのフォルセットで熱唱!

11.「乙女の心理学」byキム・ゴードン&クリスティーナ(ボス・ホッグ)
市井&保田のはぐれコンビによる名曲を オルタナ界の女傑二人が
ぶっとくカバー。ベースもぶっとい!


12.「LOVEマシーン」(ビック・パーティー・ヴァージョン)
by モーニング娘。宇多田ヒカル、マイクD,マリリン・マンソン、Nas
ペリー・ファレル、イアン・ブラウン。ベス、ルシャス・ジャクソン、、、
mixed by ジャミロクアイ&つんく
「モーニング娘。」に入りたいと発言していた宇田多など、多くの
アーティストと本人たちによるパーティー版大団円


しど&なんし

(ベッドに寝転がってインタビューを受ける2人)

なんしー「シド。ほら、モ娘。についてだって」

しど「モ娘。ぇ〜....へへへ
(めんどくさそうに)...次の質問は?」



 余計な解説ですが、シド&ナンシーのやつは、パンク・ドキュメント映画『D.O.A.』の一場面のパロディですね。