2000年2月28日(月)

 新橋の徳間ホールで『プランケット&マクレーン』試写。ゲイリー・オールドマンが製作総指揮をとり、ロバート・カーライルとリヴ・タイラーが出演し、クレイグ・アームストロングが音楽を担当したイギリス映画。監督はビデオ・クリップ出身のジェイク・スコット。REMの「エヴリバディ・ハーツ」、スマパンの「ディスアーム」、オアシスの「モーニング・グローリー」などを手がけたらしい。舞台は18世紀のロンドンだが、感覚的には完全に今の話である。実在した“紳士強盗”に材をとった、『俺たちに明日はない』『明日に向かって撃て』『ゲッタウエイ』を併せて薄めたような映画だった。オフ・ビートな感覚の、笑える楽しい映画を想像していたが、とにかくシリアスで直球。テンポがいいようでいてそうでもなく、いまいち乗り切れないまま終わってしまう。照明も暗くていまいちスカッとしないのだ。主人公(ジョニー・リー・ミラーという俳優)のフニャ男ぶりはいかにも最近のイギリス映画らしくて興味深かったし、たまたま試写会場で一緒になった赤尾美香さんは、あのロバート・カーライルがあんなにかっこいいヒーロー役をやるなんて、と面白がっていたが、客観的にみて映画としての出来はいまひとつだった。でもリヴ・タイラーはすんごくキレイ! 『アルマゲドン』の百倍はいいです。

 終演後は赤尾さんと軽く飲み。ここではとても書けない内輪話で盛り上がる。ま、人生いろいろってことで。

 深夜帰宅、ミュージックマガジン増刊用の原稿を仕上げる。これがなんと「みんなの無人島レコード」という企画。ライターの能地祐子さんとイラストレイターの本秀康さんが監修して、各界の音楽好きに「無人島レコード」を語ってもらおうというもの。うちのサイトの企画と同じわけだが、もちろんどっちがどっちをパクったというんじゃなく(誰でも思いつきますよね、こんな企画)、たまたま同時進行的に進んでいたようだ。もっともこっちの方は10枚ではなく1枚だけ選んで、思いのたけをぶちまけるというもの。レコードの選出にさんざん迷い、文章の中身にまた迷いで、えらく苦労した。ぼくとしては珍しい文章スタイルになったが、おもしろいものになったかどうかは定かでない。選者は音楽ライターというよりはミュージシャンや音楽関係以外の人たちが中心になってるみたい。発売は春ごろかな?