19日(土)

 うちの家は歪んでいる。

 つうと何事かと思うだろうが、本当のことだ。
 先日居間のサッシが開かなくなった。サッシの鍵が壊れたのだが、メーカーの不二サッシに電話したところ、かれこれ築30年になろうかという古家で、鍵も旧型の電子ロックという古色蒼然としたものなので、「部品の在庫がないからねぇ〜」と、電話に出たおっさんはハナからやる気がなさそう。仕方なくイエローページをめくって目に付いた修理屋に適当に電話したら、えらく親切なところで助かってしまった。最初は若い職人さんがやってきて、一生懸命やってくれるのだがどうしても直らず、えらく申し訳なさそうにしているので「仕方ないですよ、あなたが生まれる前に使ってたようなモノなんだから」と言うと、「いや、一応サッシ屋ですから」と答える。若いのに(おそらく20代半ば)ちゃんとプロ意識を持ってやってるのだ。ちょっと感動してしまった。その後、どうやらあちこちの同業者に問い合わせて部品を揃えてくれたらしく、10日ほどして、今度や親方らしきおやじとふたりでやってきて、今度はあっさり直してしまった。

 で、これからが本題なのだが(←前置きが長いって)そのときおやじはサッシを開け閉めしながら「この家、歪んでるねぇ」と言ったのである。サッシに印をつけて開閉してみると、確かに片っ方の桟が傾いている。もちろんこれは考えるまでもなく、居間の真上の2階にあるぼくの仕事部屋が重すぎるからだ。大量のCD、アナログ、本など資料、オーディオセットにパソコンと、30年前に建てたときにはまるで想定していなかっただろう重量がかかっているのだ。まずいな〜〜と思いつつもそのままにしていたのだが、こうはっきり現実として示されるとはっきり言ってビビリます。この家自体は割合頑丈に作ってあるらしいが、それでも大きな地震があったらひとたまりもないだろう。同じ環境にある知り合いの音楽関係者は、2百万円かけて床を補強したらしいが、とてもそんな金はない。さあどうしよう……と思いつつも、なにもいいアイディアがない。物置はすでに一杯なので、居間にCDの一部をおろすしかないのだが、それには家族が大反対である。さて、どうするか。