12日(土)

 神楽坂の音楽之友社で、春ぐらいに出る予定の音楽ライター講座本のための座談会。出席者は受講生のたんじぇりん君、リッツ君、森田君、廿楽さん、平林さん。4時間以上に渡っていろいろな話が出て、とてもここでは書ききれないぐらいバラエティに富んだ内容になった。原稿にまとめるのが大変そうだが、きっと読み応えのあるものになると思う。
 たんじぇりん君はカルロス・ヌニュスのコンサート評で『ミュージック・マガジン』にデビュー済、リッツ君も次のマガジンでインタヴュー記事を書いているし、森田君はバーン!から出ているヘヴィ・ロック本に執筆している。平林さんは某音楽誌編集部に在籍中だ。すでにバリバリ活動している石井恵梨子さん、小山守さんに続いて、最近受講生があちこちでプロ・デビューしているのは嬉しい。技量的にとっくにプロになっていても不思議でない人はほかにもいるし、この世界はつねに新しい血を求めている。ぼくの職域をおびやかすぐらい若い才能が出てきてほしい。

 終了後は酒宴。帰りにツタヤに寄って『鉄道員(ぽっぽや)』のビデオを借りて見始めたら、酒の酔いも手伝ってか泣いてしまいました(苦笑)。原作もかなり泣けるんだけど、とにかくいい映画にしようという制作陣の真摯な心意気がひしひしと伝わってきた。評判通り高倉健の存在感がすごい。『黒い家』の怪演とはまるで肌合いの異なる繊細な演技で妻役を演じる大竹しのぶもいい。娘の亡霊を演じる広末涼子はラスト30分だけ出てくるが、これまた実に可憐で可愛い。健さんの友人役を小林稔持が好演しているが、かって東映の大部屋俳優だった小林にとって、健さんは雲の上の存在だったはずだ。こうやって共演できたのはとても感慨深いものだったにちがいない。