2000年10月21日(土)

 17時20分発のJAL62便でLAへ。目的は新作『Conspiracy Of One』を11月8日に発表予定のオフスプリングの取材である。洋楽の取材で海外に行くのって久々の気がする。同行者はエピックの担当ヒロカズ君、渉外のエミさん、『WARP JAPAN』誌編集の松下さん。

 強い追い風を受けて、予定より1時間はやい当日の朝10時過ぎに到着。つまり10月21日をもう一度最初からやり直してる感じか。機内でワインを飲み過ぎて少し気分が悪し。

 アメリカといえばぼくはほとんどニューヨークばかりで、LAは10年ほど前にトランジットで丸一泊ホテルに缶詰になって以来の2回目。ご承知のようにLAはクルマがないとどうにもならないところで、そのときはせいぜいホテルの回りを徒歩でうろうろしただけで、市内の様子はまったく見ていない。今回も結局空港とホテルと取材場所の間をクルマで移動するのみで、観光めいたことは一切やらなかったので、相変わらずLAのことはさっぱり掴めずじまい。気候は暑からず寒からず、ちょうどいい過ごしやすい気温だった。たまたまわれわれが滞在した間のみ、少し気温は低めだったようである。

 空港近くでレンタカーを借り、オフスプリングの地元であるオレンジ・カウンティ(コスタ・メサ)を目指し、ひたすらフリーウエイを飛ばす。以前『SWITCH』の増刊でギターウルフのアメリカ・ツアー同行取材記を書いたときも思ったが、アメリカのクルマの旅はひたすら単調で退屈だ。ツアーがいやだとゴネるミュージシャンの気持ちはわかる。1時間ほどでホテルに着く。なかなか立派なホテルで、隣に西海岸最大だという巨大ショッピング・センターがあるほかは、特にアミューズメント施設など何もないビジネス街みたいなところで、土曜日なだけあって宿泊客は年輩のリゾート目的らしき人たちが主。

 部屋で一休みしたあと、ロビーで待ち合わせて松下さんおすすめのシーフード・レストランへ。出迎えた東洋系の主人はそーとーC調なオヤジで、初対面であるエミさんの顔を見るなり「美人ですねぇ」と連発、席に案内したあともなにくれとなく「どこ出身だ、結婚してるのか」などと、カタコトの日本語で話しかけてくる。褒め殺しじゃないかと思うほどの絶賛の辞で、ここまで臆面もなく女性を持ち上げられるのは一種の才能であると感心。それに照れる様子もなく、終始余裕たっぷりに微笑んでいたエミさんも大したものであった。

 レストランは海沿いにあって、頬をなでる風が心地よく、いいところだなぁとしばし感動。ぼくは旅に出るたびにその場所が最高だと思いこんでしまうたちなのだが、ウエスト・コースト、いいスねぇ。料理は刺身や鮨まであり、量がやたらと多い。味はまぁまぁ。全体に繊細さに欠け、大味なところはいかにもアメリカだ。バドワイザーの生ビール(?)は気が抜けていて激マズ。口直しにワインを飲んでいい気分になったところでホテルに帰り、爆睡。