5日(日)

 4ヒーローのディーゴの別プロジェクト、テック9のレコード評のため、一日繰り返し聴く。これがなかなかの傑作に仕上がっている。と言ってもドラムン・ベースは1曲も入っておらず、大半の曲でラッパーをフィーチュアしたジャジー・タイプのストレート・ヒップホップ・アルバムとなっている。参加しているヒップホップ・アクトはほとんどアメリカの黒人みたいだが、アンダーグラウンドな人が多く、ぼくもよく知らない人ばかり。3年前のファーストはヒップホップとドラムン・ベースの中間みたいなアルバムだったが、いまから思えばすこし中途半端だったかな。4ヒーローの『トゥ・ペイジズ』は、ドラムン・ベースをネクスト・ステージに押し上げたという評価が一般的だけど、むしろディーゴのドラムン・ベース離れの兆候なんじゃないかという気がしていた。ディーゴの関心は明らかにヒップホップに向いている。それもアブストラクトとかトリップ・ホップなんてもんじゃなく、本気でUSヒップホップと勝負しようとしてるみたいだ。昨年のア・トライブ・コールド・クエストの『ラヴ・ムーヴメント』を聴いたときのような新鮮な感動がある、のである。……とか思っていたら、エレキング最新号のインタヴュー(自分の人生を変えた10枚のレコード、という企画)で、一番お気に入りのヒップホップ・アクトはトライブだとか言ってる。やっぱりねぇ。