27日(月)

 第2回のオフ会兼忘年会である。場所は六本木のパラノーマルというクラブ。古い友人の佐藤君がそこでDJをやっている関係で、無理を聞いてもらった。いまの若い人には六本木なんて全然縁がなく、六本木という場所そのものに賛否両論あったことも確かだが、忘年会のピークにあたったということで渋谷近辺ではまったく場所がとれず、ある程度融通が利くところはここしかなかったのだ。

 たっぷり時間をとって準備をする予定だったが、年内締め切りの原稿が遅れに遅れ、結局夕方までかかったため、時間に追われ慌ただしいことになってしまった。会場はクラブなので、当日かけるCDなどももう少し吟味したかったが、目に付いたものを適当に持っていっただけ。出席者名簿も忘れてしまうありさまである。

 そんな不手際もあったが、なんとか無事終えてほっとしている。出席者の方々も楽しんでいただけたようだ。このHPのオフ会というだけでなく、HPとは関係のない知人や友人も招いてのもので、参加者同士あまり面識もなかったと思われるが、見知らぬ者同士が分け隔てなく話ができるのが、この種の催しの醍醐味である。なんとかその目的は達したかな、と思う。

 一方でぼくはもっぱらDJブースにへばりついてDJをやっていたので、みなさんとはほとんどお話できなかった。でも別に寂しい思いをしたわけでもなく、ぼくもたっぷりと楽しんだのだ。まぁ幹事というものはみんなが楽しくやっているのを見れば満足という滅私奉公の精神がなければ向かないだろうが、それとは別にオーガナイザーの楽しみというのもある。突飛なようだが、編集の仕事はそれに近い気がする。

 ぼくも時々編集の真似事をやるけれども、自分が編集したときは、自分で原稿を書こうという気に、なぜかならない。自分が企画を立て、ページ割を考え、信頼する筆者に相談して記事を書いてもらう。思い通りのもの、あるいは自分の予想を上回る原稿があがってきたときの、してやったりという気持ち。自分の名前がそこになくても、それは自分の記事なのだ。それが編集の醍醐味だとぼくは思う。宴会、パーティーの幹事も、共通するものがあるんじゃないだろうか。まぁ編集者にもいろいろあって、自分で企画を考え自分でレイアウトのラフも引き、記事も自分で書いちゃうタイプの人もいる。どっちがいいとか悪いとか言うつもりはない。でもそういうのって、自分の意図通りのものはできるかもしれないが、それ以上のものになる可能性はきわめてすくないんじゃないか。また編集者は読み手としてライターの原稿の質を常にチェックしなければならないわけだが、自分で企画を立て自分で原稿を書いて、はたして客観的にその出来不出来をチェックすることができるのか疑問に思わないこともない。実際そういう雑誌を読んでいると、これが外部ライターの執筆だったらまずOKなど出るはずがないという記事に遭遇したりする。第一、編集とライター、両方の才能に富んでる人なんて滅多にいるものじゃないのは、ちょっと考えればわかることだろう。

 編集者が自分で記事を書くのは、ライターに一から企画意図を説明するより自分がやった方が手っ取り早いとか、自分以上にいい記事を書けそうなライターがいないとか、他人に任せておけないワンマン体質とか、そういう理由だろう。でもそれとは別の理由もあるのである。これはある音楽誌の編集長に聞いた話だが、その雑誌が外部のライターをほとんど起用しないのは、利権を自分たちに集中させるためだというのだ。つまり、雑誌の記事を外部の有力ライターなどに発注せず編集者及び専属ライターだけに集中しておけば、海外取材、ライナー・ノーツの執筆、パンフレットの編集や執筆など、レコード会社絡みで発生する利権や、大物アーティストの取材のファースト・オプションなどをすべて自分たちの元に集中させることができる、というわけだ。もちろんすべての雑誌がそういう考え方でいるとも思わないが、いい記事を作るというより、自分たちの私腹を肥やしたり、権力志向を満たすために雑誌を作っている輩もいるということは念頭に止めておいた方がいいだろう。

 話が大幅にそれてしまったが、パラノーマルでの1次会、居酒屋での2次会、カラオケボックスでの3次会、ラーメン屋での4次会と、つつがなく終了できたのは、なによりみなさまのおかげという一言は、添えておかねばならない。特に2次会、3次会で幹事をやってくれた平林嬢には感謝。

 たくさんの人々に参加していただいたが、見ず知らずの人たちが集う宴会に行くことに抵抗のある人もたくさんいただろう。ということで、次はもう少しオープンなパーティー、つまりDJパーティーを考えている。詳細はまったく未定だが、来年3月上旬あたりで考えている。DJは、当HPにゆかりの深い人に交渉中。もちろんぼくも回すつもりだ。1月中には詳しい内容をお知らせできると思う。動員次第では定期化も考えている。ご期待ください。