15日(水)

 誕生日。さすがにこのトシになると何の感慨もないが、そろそろ何かやらなきゃいけないなぁ、とは思う。来年はいろんな意味で正念場になりそうだ。ちなみに家族以外で誕生日に気づいて、お祝いの言葉をくれた人は一人だけ。××さんありがとう。

 明け方までダラダラと起きていたら5時になったので、ポール・マッカートニーのインターネット・ライヴを見る。回線が繋がりにくかったり、繋がっても固まったり、突然切れたり。もちろん画質も全然だったけど、事前に予想していたよりはストレスなく見ることができた。地球の裏側のライヴ・ハウスの映像が自宅のパソコンで見られる。おもしろい世の中になったものだ。正味40分ぐらいの内容は、大半が先日の新作に収録されていたロックンロールのスタンダードばかりで、オリジナルは「アイ・ソウ・ハー・スタンディング・ゼア」だけだった。顔のしわまでは判断つかなかったけど、声は衰えていない。キャバーン・クラブで300人限定だそうだが、バックのメンバーは誰だったんだろう。ギターはデイヴ・ギルモアだったんだろうか。ぼくのディスプレイではいまいち判別できなかった。

 『ステレオ・サウンド』133号購入。知る人ぞ知るハイエンド・オーディオ専門誌。何百万もする海外オーディオ製品に「音からすれば安い」などと浮世離れしたことが書いてある道楽雑誌である。毎年この時期は「コンポーネンツ・オブ・ザ・イヤー」と「ベスト・バイ・コンポーネント」の特集。機種別、価格帯別にベスト・バイを選んでいるのだが、国内のオーディオ不況を反映してかかなり低価格帯(といってもこの雑誌で言う低価格とは、スピーカーならペアで20万未満、CDプレイヤーなら15万未満のことだが)にも、海外製品が名を連ねている。
 ちょっと驚いたのが、スコットランドのメーカー、LINNの製品が健闘していること。40万〜80万のスピーカー部門でAV-5140が8位、15万〜30万のCDプレイヤー部門でGENKIが3位、30万〜70万のCDプレイヤー部門でIKEMIが5位、70万円以上のCDプレイヤー部門でCD12が1位、60万円以下のプリアンプ部門でKOLEKTORが6位、30万円以下のパワーアンプ部門でLK−140(これはぼくの愛用機)が1位、30万〜60万のパワーアンプ部門でLK−240が6位、200万以上のパワーアンプ部門でKLIMAXが2位、20万以上のプリメインアンプ部門で13位でMAGIKが13位、アナログプレイヤー部門でLP12が1位、カートリッジ部門でARKIV IIが2位、フィノイコライザー部門でLINTOが1位、サブウーファー部門でAV5150が1位、ミュージック・コンソレット部門でCLASSIK+AV5110のセットが2位、と、例年にない大躍進ぶり。アンプやCDプレイヤーで新製品が相次いだということもあるんだろうが、LINN製品がここまで高く評価されたことはかってなかったんじゃないか。愛用者の一人としては嬉しいことである。高級オーディオといえばデカくて重くて高熱を発するという定説を覆すようなコンパクトでスタイリッシュなLINN製品は、もっと一般的になっていいはずだ。まぁその割に扱い店が少ないのだが、その希少さが愛用者にとってみればプライドをくすぐられるようで、良かったりする。それにしてもCD12、いいなぁ。まぁ宝くじでも当てない限り、CDプレイヤー1台に280万円もかける勇気はありませんけどね。