29日(火)

 五反田のイマジカ試写室(ちょっとしたロードショー劇場なみの広さでびっくり。ソニー・ピクチャーズの試写室も豪華だけど)で『エンド・オブ・デイズ』。アーノルド・シュワルツネガーのSF……というよりはオカルト・アクション大作。監督は『2010年』のピーター・ハイアムズ。事前に広瀬陽一さんから「ゴジラの次にヒドイ」という話を聞いていたので、2時間無駄に過ごすことを覚悟して行ったが、まぁそうひどいものでもなかった。といって大傑作というわけでもないが、料金ぐらいの価値はあるだろう。ミレニアムの終わりに復活し、世界を滅ぼして次の千年王国を支配しようとするサタンと、シュワ演じる元刑事の対決を描くもの。『ジャンヌ・ダルク』同様、これもキリスト教文化が物語のテーマとして重要な鍵を握っている。物語のあちこちに散りばめられたキリスト教的符牒を理解できると、なぜ、まるで「ターミネイター」のごとき万能のサタンが、たかが人間のシュワルツネッガーを殺そうとしない(殺せない)のか、わかるだろう。つまりこれは神と悪魔の対決談なのである。SFXはすごい。とくにこの映画、音響効果がすさまじいので、できるだけ音のいい、しかも防音設備のちゃんとした(大きな音のだせる)劇場で見ることをおすすめします。でっかいビルの一室にあるイマジカ試写室では、床が重低音で振動するぐらいデカイ音で慣らしていて、実に気持ちよかった。

 映画といえば、来春公開予定の『ケイゾク/映画』はかなり期待している。テレビドラマの映画化は最近のヒット作のパターンだが、このドラマは最終回、謎を残して終わったあと「映画ケイゾクにケイゾク」とテロップが入り、ファンを色めきたたせたのだが、どうやらその時点では映画化は決まっておらず、いわばスタッフサイドの遊び心兼様子見のアドバルーンだったらしい。ところがそのあとの反響があまりにも大きく、本当に実現の運びとなったということ。ぼくもこのドラマはリアルタイムで見ていたが、近年出色の作品だった。『眠れる森』なんて、これに比べるとトロくて見ていられなかった。最初はありがちなホームドラマ的刑事ドラマかと思っていたら、途中どんどん狂気を帯びたサイコ・スリラーに変わっていくあたりから、熱狂的なマニアを生み、いまとなってはカルト・ドラマとして評価を高めてるようだ。ビデオはついこないだ出たが、LDかDVDのボックスで出してくれないかと思ってる。12月から再放送もあるみたいだし(東京地区のみ)、そのあとはテレビで「特別篇」、それから劇場映画公開という段取りみたい。監督はテレビ篇と同じ人である。