13日(土)

dogs

 穏やかな一日。犬を連れ、近所の公園に出かけて読書にはげむ。福井晴敏『トゥエルブ Y.O.』(講談社)は、最近話題騒然の『亡国のイージス』の著者の出世作で、昨年の江戸川乱歩賞受賞作だが、買ったままでほったらかしていたもの。吉村栄一によれば『亡国のイージス』の前に読んでおいたほうがいいということなので、本の山の下のほうに眠っていたものを引っぱり出して一気に読破。国防問題に真正面から挑んだ意欲作で、文章はいまいちこなれてないし、かなり理屈っぽいところもあるが、熱情で押し切る感じ。この勢いで『亡国のイージス』に挑むつもり。2段組650ページの大作なんで時間はかかりそうだが。



 

 

 ところが帰りの本屋で衝動買いした『日出づる国の「奴隷野球」』(文藝春秋)をパラパラめくっていたら2時間ほどで読破してしまった。日本人大リーガーの代理人として知られる団野村の取材を通じて、日本中の非難を浴びた野茂や伊良部の大リーグ契約の真相が述べられる。長い間選手の人権を無視してきた日本野球界への著者の批判は痛烈だ。著者は日本在住のアメリカ人で、おまけに日本の球界関係者への取材がほとんどなされてないので、その主張はやや一方的とも思えたが、たいへんに興味深い内容であることは確か。