「オレは強いもの でっかくふんぞりかえってるやつをみると 無性にカッカと燃える ヘッ 因果なたちよ!!」

FILE#78「侍ジャイアンツ」(画:井上 コオ)



週刊少年ジャンプ連載/1971.36号〜1973.32号(第1部)
           1973.38号〜1974.42号(第2部)※1974.12〜14号及び19号は休載


●あらすじ:
昭和45年。6連続のリーグ優勝を果たした巨人軍の川上監督は、未来のチームの為にサムライの魂を持った野性的な男を入団させた。その名も番場蛮!荒々しい打撃センスと殺人ノーコン、デッドボールを顔面に受けてもビクともしないガッツ溢れる男だ。入団1年目、ヤクルト入団した同郷のライバル眉月光・大リーグから番場を追って阪神に入団したウルフ・チーフとの激闘を繰り返し、巨人は7連覇を達成した。翌年、新たなライバル中日の大砲万作も加わり戦いは熾烈を増し、番場は投手生命に関わる欠点を暴かれるも、それを克服しハイジャンプ魔球を編み出す。以降、大回転魔球やハイジャンプ大回転魔球と新魔球を誕生させ、チームの原動力として8連、そして前人未到の9連覇へと導く。そして昭和49年、10連覇をかけた切り札、ハラキリシュートが使用不能となり、チームは不調に喘ぐ。しかし番場は逆転優勝をあきらめなかった、命を削る禁断の魔球・分身魔球をひっさげ、再び戦線に復帰。天王山の対中日戦で3連投で3連勝を達成した瞬間、己の肉体の限界を越えて投げ続けた事で心臓マヒを起こしてマウンド上で死んでしまう。「サムライは己を知る者のために死す」かくして番場蛮は巨人軍の栄光を守る為に自らの命を投げ出したのである。                 

●BONはこう読む!:
子供の頃は魔球が出た以降の話が好きだったが、改めて読み直すとそれ以前の方が地味な分構成が練られていて面白いし(大砲万作打倒をめぐる堀内投手との友情の場面は泣けるなぁ)新たな発見も多かった。巨人がV10達成を逃し連載が唐突に終わった事は非常に残念だ。そのまま続けて長島巨人の下、最下位そして逆転優勝の流れで活躍する蛮ちゃんの姿も見てみたかった。(だがこの空想は星飛雄馬によって数年後実現すけどね)人によってはアニメの方が強く印象に残っているが(夕方よく再放送してたなぁ)それより少しアダルトな漫画版も読んでみてはいかがでしょうか?

●単行本:
集英社刊/ジャンプコミックス 全16巻(※全集には載っていないページがある。)
サンケイ出版刊/梶原一騎傑作全集 全12巻(※JCでカットされたコマが多数確認される。)
講談社/講談社漫画文庫 全8巻
道出版刊/梶原一騎原作漫画傑作選 全8巻
新潮社刊/バンチワールドコミックス 全7巻 (※道出版のダイジェスト編集版)
e-books


●その他:
TV化(アニメ)1973.10.7〜1974.9.15(全46回)
※1974連載分は落ちカットが多数見受けられる。
中でも 1974.8号には番場蛮と美波理香の幼少の頃からのエピソードが
約10P分あるが、今日まで単行本には一切収録されていない。
※バンチワールドコミックス版は、ハイジャンプ魔球の延命策として、長島が一度だけ番場を肩車でキャッチした回で“第1部完”となった。

1.曙の章/1971.36〜47号
2.風雲の章/1971.48号〜1972.8号
3.開幕の章/1972.9〜17号
4.執念の章/1972.18〜26号
5.友愛の章/1972.27〜36号
6.血闘の章/1972.37〜53号
7.魔球の章/1973.1号〜20号
8.不死鳥の章/1973.21〜32号 ※33〜37号休載
9.大噴火の章/1973.38号〜1974.11号 ※12〜14号休載
10.血風の章/1974.15〜33号 ※19号休載
11.V10試練の章/1974.34〜42号