「オレは不毛の地に根をおろし そこで成長し実をつけたい カラテ道を追求するのには幸せは敵なんだ」
FILE#128「最強・最後のカラテ」(画:岡本 春助)

週刊少年チャンピオン連載/1979.27号〜1980.12号
●あらすじ:
雪笹実、17歳。ケンカ自慢の彼が隣町のプレイボーイにカラテであっさりKOされた屈辱から、極真カラテの門を叩いた事から物語は始まった。稽古熱心の甲斐あって黒帯を取得した彼に、大山館長からニューヨーク支部派遣の命が下った。支部長・大山茂のテストに合格した雪笹は、一路ニューヨークへ飛んだ。雪笹が行く所には常に事件が巻き起こる。ヤングギャングやマフィアとのトラブルを潜り抜けた彼はハワイ支部へ移動。だが、更なるカラテ道追求の為に日本へ帰国した雪笹だったが、本部道場で留学稽古中のアラブゲリラモ隊長・モハメッドと共に
レバノンへ向う。“砂漠のタカ”のメンバーとなり元隊長の救出を手伝う雪笹は、数々の死線を乗り越え逞しく成長を遂げてゆく。任務完了の後、第2回オープントーナメント日本代表の秘密兵器として出場する事になった彼は日本へ帰国。レバノンでの腕の負傷を隠して勝ち続けるが、既に身体は限界にきていた。全身に痛み止めをうち出場を続けた彼だったが、準々決勝進出を前に判定負けになった。外国勢の強敵を苦しめた雪笹に、会場からは惜しみない拍手がおこる。数日後、傷も回復した彼を待っていたのは、大阪の新設道場の指導員としての日々だった。『オレを必要とするならどこへでも行く…南極でも宇宙のはてでも行ってやるぜ!!』
●BONはこう読む!:
“ニュータイプのヒーローに全国女性ファンから黄色い声援が殺到中−ッ!!”(※1979年43号扉の煽り文章より)というが、ちょっとエッチでジョークも飛ばす(当時としては)イマドキの少年の様に描かれる(←この辺がニュータイプ?)雪笹実に主人公としての魅力感じる事ができるか否かが、本作の評価の分かれ目となるだろう。個人的には最後まで主人公には共感出来ずに読破したし、平坦なストーリー展開や迫力のない格闘シーンも不満だった。原作・作画の両方ともに梶原漫画らしさのカケラも見当たらない凡作と言っても異論はあるまい。
●単行本:未刊行
●その他:※映画化(内容は漫画とリンクしていない)
※構成に真樹日佐夫氏がクレジット