「都会そだちのよわむしのぼくが みしらぬアフリカのサバンナで野生のライオンのとなりにすわっている これはいったいどうしたということなんだ」
FILE#62「キリマンジャロの風」(画:石川 球太)
ぼくらマガジン連載/1970.15/16号〜17号
情報協力:rutlandさん、画像協力:漫楽さん、資料協力:udara&kudaraさん(感謝!)
●あらすじ:
TVカメラマンの父に連れられて、番組撮影のロケ地・アフリカを訪れたマサオ少年。彼はタンザニア・アンセボリ野獣保護地での撮影中、ひとり残ったロケ車の中で、怪我をしたライオンを見る。その晩、レンジャー部隊から近くの黒人が襲われていた報告が入る。犯人があのライオンだったことを知りマサオは驚く。翌日、追跡に出たレンジャー部隊に同行するマサオの父達。ライオンが気になるマサオも、こっそりついていく。現場に散乱する黒人の遺体。捜索と撮影が行われるなか、ひとり残ったマサオの前にまたもあのライオンが現れた!気絶し、茂みに連れ去れてしまうマサオ。気付いた彼が目にしたのはライオンの足に刺さったヤマアラシのトゲだった。ライオンの意図を知り、恐る恐るそれを抜き取るマサオ。互いに通いあうものを感じたのもつかの間、捜索にきたレンジャー部隊の銃がライオンを打ち抜いた!手負いのまま逃げるが、流れ出た血の匂いをたくさんのリカオン(アフリカの山犬)達に嗅ぎ付けられたライオンの末路は“死”あるのみ。噛み付かれ、肉を貪られたのち無惨な遺体となった。少年が初めて見る大自然の掟は、彼の心に何を残したのだろうか…。
●BONはこう読む!:
ライオンを撃とうとするレンジャー部隊に必死にすがるマサオ少年。この場面が本作を“感動物語”にするキモなのだろうが、それまでに重ねられるべきエピソードが少ないので少年にもライオンにも感情移入できず不満だった。前
・後編構成で、頁数があるのだからもっと少年を中心としたエピソードを描けばいい作品になったと思うのだが…。勿体無い。
●単行本:
マンガショップ刊:マンガショップシリーズ「魔犬ムサシ」に収録。
●その他: