「牙は初恋を知った 牙は空手を知った が より骨身に徹して思い知る 人間の性『悪』なり!」

FILE#91「新・ボディガード牙/カラテ地獄変」
   (画:中城 健)



週刊サンケイ連載/1974.8.1号〜1977.4.14号

●あらすじ:
牙直人。生まれて間もなく公衆便所に捨てられ、少年期を孤児院で過ごした彼は、やがて感化院に入り“初恋”と“空手”を知る。好色な教官によって“恋”が無惨に終わった時、彼はケンカ空手の総帥・大東徹源と出逢った。徹源の圧倒的な強さに魅せられ、弟子入りを果した牙。他流派の罠に落ち一時は破門となるが、大東カラテの海外普及を条件に復帰。ニューヨークへ飛んだ。幾多の死闘と甘い誘惑を乗り越えて支部設立が叶った時、牙には南米行きの指令が下る。軍部によるクーデターを彼の空手で成し遂げられると、徹源は牙をニューヨークへ戻し「プロ空手」との試合を命じる。しかも軽・中・重量級の3階級制覇を厳命される牙は、徹源の指導を仰ぎながらもこれを達成。「プロ空手」に変わって挑戦してきた「プロレス」の刺客も徹源によって倒され、大東カラテは地上最強の流派となった!ある日、牙が解決したラスベガスのホテル・ジャック事件をヒントに、徹源は「プロフェッショナルのボディーガードビジネス」を発案。大東徹源の唯一の継承者として認められた牙直人は、新たなる道を進む事を決意する!押忍!!何事も押して忍んで かくてボディガード牙の誕生であった!

●BONはこう読む!:
前作「ボディ−ガ−ド牙」の続編で牙直人の生い立ちが 語られる。梶原劇画の(特に後期)パタ−ンとして「主人公が海外に出たら作品の質が荒れる」の通りで、大東カラテの普及の命を受け牙がニュ−ヨ−クへ渡ってからは、話は難解になるし、ドギツイ性描写(他の作品にも言えることだが、対象の殆どが外国人なのは何故だろう?)が出てくるしでスト−リ−が横滑りしてしまう。今回が3度目の再読になるが覚えていたのは初期のエピソ−ドだけ(特に火乃原奈美が襲われるシ−ンは小学生時代の性的トラウマのひとつだった)で、後の展開はすっかり忘れていた。

●単行本:
サンケイ出版刊/週刊サンケイ別冊 全11巻
(タイトルは「新・ボディガード牙/カラテ地獄変」)
サンケイ出版刊/サンケイコミックス 全13巻(タイトルは「カラテ地獄変」)
※1・2巻の表紙が別のバージョンが存在↓
 
サンケイ出版刊/サンケイコミックス 全10巻(タイトルは「カラテ地獄変 牙」)
サンケイ出版刊/サンケイコミックス(※ファイナルエディション版)全10巻
(タイトルは「カラテ地獄変 牙」)
講談社刊/KCスペシャル 全7巻(タイトルは「カラテ地獄変 牙」)
道出版刊/梶原一騎原作漫画傑作選 全7巻(タイトルは「カラテ地獄変 牙」)
新潮社刊/バンチワールドコミックス 全11巻
(※道出版のダイジェスト編集版/タイトル同上)

●その他:
週刊サンケイ別冊と最初のサンケイコミックスにのみ、
収録されているエピソードがある。