「そう…口先でならなんとでもいえるし 他人の痛みは痛くない 人間わが身を死ぬほど痛めて それでもなお理想をおこなえてこそ その理想は本物となる」
FILE#83「剣は道なり」(画:荘司 としお)

週刊少年チャンピオン連載/1972.17号〜36号
●あらすじ:
時は幕末。将来を嘱望された兄を理不尽な理由で殺された過去から、剣は人斬り術でただ己が強くあれば良いと世を拗ねて生きてきた少年・榊原健吉。その態度と行動から入門する道場は数日で破門となる有り様だ。だが、ある偶然から凄腕だが赤貧の道場主・男谷精一郎と出逢った事で彼の人生は変わってゆく。男谷は明日の日本の人材を剣の道で育てようと、幕府新設立の大道場の所長の座を目指す。大会に参加する健吉、盟友・山田次朗吉たち弟子への特訓の成果も実り、順調に勝ち進んでいった。しかし、彼等への妨害を企む一派の卑劣な罠に嵌った健吉は、大事な決勝戦に参加出来なくなった。健吉の不在を乗り切り、男谷道場は見事所長の座を勝ちとり、己を恥じた健吉は自ら破門を決め、江戸を去っていく…。やがて時代は明治となり、文明開化の前に剣術は過去のものとなった。苦悩の末、大道芸に身を落とした健吉だが、剣士としての彼の信念と腕前は、剣聖・山岡鉄太郎との新たなる出逢いを産んだ。山岡の推薦で天皇家の剣術指南役となった健吉は、剣道道場を設立。人斬りの術だった剣術を、現代スポーツの剣道として花開かせることになってゆくのであった。
●BONはこう読む!:
●単行本:マンガショップ刊/マンガショップシリーズ Vol.196 全1巻
●その他: