「きみは…きみの家庭において、きみのおとうさんの顔を、あるいは、おにいさんの顔を その半分しかみていない。のこり半分の顔をこのドラマがみせてあげよう。会社という名の戦場において、きずつき血にまみれるおそろしい顔を!きみ自身の未来の姿を!」
FILE#65「人生二勝一敗」(画:聖 日出夫)


週刊少年ジャンプ連載/1970.20号〜1971.13号
●あらすじ:
誤って面接を受けた会社「ハヤブサ自動車」に入社が決まったフレッシュマン・東日出人。二勝一敗主義を信条にカーセールスに奮闘の毎日をおくる彼の周りには、百戦百勝主義のライバル・三波鏡介や密かに声援する朝野カオリの存在があった。ライバル社のサン自動車とのオリオンタクシー新車発注を巡る戦いや無公害エンジンの開発を巡る非情なビジネス戦争の中で日出人は社会の厳しさを学んでゆく。その後、更なる飛躍を求めて「ロバート貿易」に転職。ここでも仕事を出す側と受ける側の問題やしたたかなる情報戦争も日出人は持ち前のガッツで乗り越える。ある日、社長自らの指令でアメリカへ飛び、開発されたばかりのおもちゃ「レスリングドールX」の日本販売契約を結ぼうとする。しかしここでもライバル社の策略にあい、先に契約を交わされてしまった。彼等が「レスリングドールX」を女性に作り替え大人に販売すると酒場で偶然耳にした日出人は怒り乱闘騒ぎを起こしてしまう。意気消沈して帰国した日出人を社長は叱らずに逆襲の機会を与えた。黒金貿易の新製品の発表会場に現れて、その商品開発の不備を指摘、使う人の目線に立って改良を加えた商品で場内を納得させ見事契約を奪い取った。東日出人の二勝一敗に栄光あれ!
※詳しい展開は 「あの作品を追え!」で紹介中!
●BONはこう読む!:
現在では漫画の1ジャンルになった「ビジネスマンガ」の元祖的作品。画が後に「笑介」でヒットを飛ばす聖日出人というのが因縁めいてて凄い。確かにデビュー間もない聖氏の画は未熟で、キャラクターに魅力を感じられない。しかし新分野に意欲を燃やしたであろう梶原氏のスピーディーストーリー展開は脂が乗ってた時期だけに面白い。週刊少年ジャンプに連載された梶原作品で唯一単行本化されていないのは、内容が子供には理解しずらいと判断されたからだろうか?
●単行本:未刊行
●その他: