「青春とは根なし草の錯覚なり…か」
FILE#117「あゝ五高 武夫原頭に草萌えて」
(画:影丸 譲也)

週刊アクション連載/1978.1/12〜12/21号
●あらすじ:
昭和三年。旧制・第五高等学校(現:熊本大学)柔道部の副将・雲井武夫は、情に厚く豪傑な“もっこす”である。東京から入学してきた文学青年・桃山勉とは親友の間柄。恋に、酒に、そして友情に。熱血多感な若き青春の日々を二人は共に過ごす。惚れっぽい性格の雲井は、出会った魅力的な女性達に思慕を募らせては周りを騒動に巻き込み、結局は悲恋に嘆く結果になる。そんな彼等に落第浪人の苦学生・河田哲平が仲間に加わる。貧しい境遇にめげず野球に青春をかける彼に、雲井と桃山は新たな友情を結ぶのであった。強打者として県下対抗戦で活躍した河田が職業野球からの誘いを受ける一方で、雲井は全九州学生柔道大会で優勝を果たすも、自身の将来に対する不安を感じていた。しかし、一人の女性が彼の人生を決めた。熊本きっての名妓の妹・桜子への恋。だが、悲しい過去と境遇を恥じる桜子は雲井からの想いを遠ざけ一人東京へ去った。でも彼は出逢いを宿命と信じ、あきらめない。東京での再会の時に、自身の放校処分をかけたプロポーズの言葉と行動に心打たれた桜子は結婚を決める。五高を放校し東京残った雲井は桜子と暮らし始める。彼の生き様を知った桃山と河田にも文壇と職業野球というそれぞれの人生に向かって飛び立っていくのだった。
●BONはこう読む!:
●単行本:
双葉社刊/アクションコミックス全4巻
●その他:
※連載第1回分(連載開始にあたり、梶原・影丸両氏の熊本取材の模様が描かれた)は単行本未収録。